「地域助け合い基金」助成先報告

 高槻市防災ネットワーク

大阪府高槻市
生活支援

助成額

150,000円2023/01/13

助成⾦の活⽤内容

2022年7月に発足した地域団体主導の高槻市防災ネットワーク(以下、防災ネットワーク)では、約2か月に1回のペースで会合を開催する。会合にて協議の上、防災ネットワークに属する各地域諸団体メンバーが、防災・減災の意識と知識を向上できる様研鑽を深めたい。とりわけ、地域団体主導で、まちの防災・減災に取り組まれているネットワークは、存在すると考える。そのような団体をコーディネートされている方をお招きし、研修・研鑚機会(二部制で講演とパネルディスカッションをイメージ)としたい。また、この研修会は地域住民も対象とし、開催したい。

活動報告

高槻市防災ネットワークは2022年6月に発足し、地域諸団体8団体で構成されている。一部では大規模災害発生時に、地域諸団体である高槻市防災ネットワークが求められる役割について研鑽を深める機会を設けた。講師はボランティアコーディネーターとして市民の立場でまちづくりを実践されている青山織衣氏(大阪ボランティア協会)をお招きし『災害時、市民だからこそできること~今、求められる「三者連携」のあり方とは~』についてセミナーを行っていただいた。また、行政(高槻市危機管理室)・高槻市社会福祉協議会からも改めて高槻市防災ネットワークに期待する役割について、大阪府北部地震の経験を踏まえ講話を行っていただいた。二部では講師青山氏を進行役とし、行政(高槻市危機管理室)・高槻市社会福祉協議会・高槻市防災ネットワーク会長の4者でパネルディスカッションを実施した。

①地域諸団体における防災ネットワークの活動:大規模災害はいつ発生するかはわからない。そのためにも平時から準備していくことが必要である。まずは自助(自身、家族、会社等)へのアプローチが先決となるが、同時に共助、公助についても進める必要がある。とりわけ共助は必ずしも行政や防災に携わる機関のみならず、地域全体で検討を図ることが肝要である。但し、大規模災害はいつ発生するかわからない点、また高槻市防災ネットワークの構成団体(役員の方々)も、平時は仕事並びに各団体の活動に従事されている点を踏まえた団体としての在り方(事業継続性)を引き続き検討する必要がある。

②セミナーの動員:今回動員数が想定よりも少なかった(要員スタッフあわせ約60名の参加)。①で記載した様に高槻市防災ネットワークの構成団体各々の特性(Ex 意思決定される機会の把握)を理解した上で、動員のお願い等計画を進めることが肝要である。

今後の展開

高槻市防災ネットワークは2022年6月に発足。以下に高槻市防災ネットワークの構成、目的、活動内容を記載する。

①防災ネットワークの構成:
地域に根付いた活動を行う地域諸団体(高槻商工会議所女性会、高槻ロータリークラプ、高槻東ロータリークラブ、高槻西ロータリークラブ、高槻ライオンズクラブ、高槻中央ライオンズクラブ、高槻グリーンライオンズクラブ、一般社団法人高槻青年会議所にて構成する。また、高槻市総合防災課危機管理室、裔槻市社会福祉協議会とも、適宜連携と協働を図っている。

②防災ネットワークの目的:
大規模災害発生を見据え、地域諸団体である高槻市防災ネットワークが起点となり、地域諸団体の枠を越えた相互連携・相互支援を通じ、地域防災力の向上に貢献出来るネットワークを構築することを目的とする。

③高槻市防災ネットワークの活動:
1)大規模災害発生時に高槻市社会福祉協議会、高槻市危機管理室の支援要請に対し、災害ボランティアセンターの運営支援等、可能な限り協力を行う。
2)防災ネットワークは、年3回程度定期的な会合を開催し、平時・災害時における防災ネットワークのあり方について検討する。
3)防災ネットワークは、高槻市社会福祉協議会主催災害ボランティアセンター設置・運営シミュレーション訓練を通じた、災害時、災害ボランティアセンター運営後方支援として、災害時ボランティア派遣を通じ、地域防災力の向上に寄与する。
4)防災ネットワークは、地域住民の防災力や災害に関する知識・意識の向上に寄与する事業の企画や啓発活動を行う。

添付資料