「地域助け合い基金」助成先報告

 シーレイク施設委員会

沖縄県読谷村
居場所見守り

助成額

150,000円2022/12/28

助成⾦の活⽤内容

助成金は屋外掲示板の設置に活用させていただきたいと思います。
当地域は村内でも比較的新しい開発集落であり、県内他地域、他都道府県からの移住世帯に加え、外国人世帯が半数以上を占めるという特殊な地域です。
そのため、文化背景や言語の違いなどで住民間のコミュニケーションが不足し、住民交流も希薄な状況が続いています。
そこで今年(2022年)、住民自治会的な役割を担う「シーレイク施設委員会」が発足し、LINEアプリによる情報共有を開始、住民美化活動や地域イベント(ハロウィン、クリスマスなど)の開催のお知らせを届ける試みをスタートいたしました。これにより、少しずつコミュニケーションが形成され始めてきました。
しかし、アプリ登録者の人数は5%程度にとどまり、情報共有は完全と言えません。そのため、未だ自治会費の徴収などには至らず、個人の寄付や持ち出しに頼っている状況です。

地域コミュニティづくりのために、更なる活動として、全住民が参加できる地域コミュニティ、イベントの告知などの情報共有を促進させる活動を目指しています。

活動報告

シーレイク施設委員会では助成金を使って、野外用の掲示板を購入して、設置しました。
その掲示板の設置場所は住宅地の入り口で公園の近くにもあるので、子供たちも掲示板を見ている様子を時々伺えて嬉しいです。
その掲示板を使い、日本人と外国⼈住⺠に⾔語交流会のお知らせのポスターを貼り、案内しました。
1月から5月の毎月2回(平日昼間と週末夜)と7月も開催しました。

参加者はアメリカ人や日本人、子供から高齢者まで参加してくださいました。初級と中級テーブルに分かれ、最後は一緒のテーブルで会話しました。自己紹介や簡単な単語のカルタゲームは子供達や初級者向けにしました。中級者にはカードをテーブルに並べて、カードの裏に質問を書きました。その人の関心事や好きな事が表現できる内容にし、質問し合いながら日本語と英語を学びました。住民同士を知る良い機会にもなりました。
又、言語交流会のある日は、ポットラックパーティをしました。日本人と外国人でそれぞれ、持参の食事を日本語と英語で紹介するなど、楽しい企画で盛り上がる月もありました。
その言語交流会を通して、お友達になった家族が自宅でパン作りを子供に教えるなど、ご近所同士の交流も深まりました。
10月には街でハロウィンがありました。ここの地域は外国人が多いので毎年沢山の子供たちがキャンディをもらいに来ます。その為、前もって外国人たちが日時をFacebookで相談して決めます。
それを施設委員がポスターにして、掲示板に貼りました。

ポスターは、日本語と英語で作り、子供達や他国の方、住民以外の方でもポスターのルールを見て守り、イベントに参加し楽しめるようになりました。又、掲示板がある事で道路工事のお知らせや迷子になったペットなどのポスターを住民がはり、困っている事を解決できる手助けにもなりました。
掲示板が設置された事で、SNSから情報を得られない子供や高齢者の世代の方も、情報を得られるようになり掲示板の案内が大いに役に立ちました。
又、住民以外の方も掲示板を見て、ハロウィンなどに参加できる機会を持てたので、地域の交流に十分役に立っています。
交流が生まれることでお互いを気遣い、顔見知りになり、不審者などに対して防犯意識も高まり、安全で安心な街づくりにも繋がっていると思います。
今後も掲示板を使って、地域のコミュニティと安心、安全の街づくりの手助けの1つとして活用していきたいと思います。

今後の展開

今後の目標は地域をまとめる施設委員会を住民全員の参加型にし、委員は有償ボランティアにしていきたいです。
無償ボランティアの有志だけで、地域のコミュニティ活動を継続するのに限界を感じます。170世帯の中の100世帯以上は賃貸で、引っ越しが多い地域です。限られた定住者の同じメンバー2~3人だけで5年以上、無償ボランティアをしています。

当番制にして、イヤイヤでされる様では、協力者も減少すると思います。
その為、不公平がなく住民全員が加入する施設委員会を作り、維持管理費を徴収して、そこから、有償ボランティアを募集すれば、少しは協力者を期待できると考えます。協力者がいてこそ、地域のコミュニティづくりと安心できる街づくりができると思います。

住民全員が参加したくなる組織には入るメリットが必要です。例えば、家のゴミ出しや電球変え、草刈りを住民同士の助け合いでお願いしたら、100円チケットを利用者からヘルプした方がいただける、など、どういう仕組みにしていけばいいかみんなで協議していきたい。

添付資料