「地域助け合い基金」助成先報告

 となりの勝平さん

秋田県秋田市
見守り生活支援

助成額

150,000円2023/02/20

助成⾦の活⽤内容

住民参加型の有償ボランティア「となりの勝平さん」を立ち上げます。
「となりの勝平さん」は、住民による支え合い活動として発足する有償ボランティアで、高齢者のちょっとした困りごとをお手伝いする仕組み作りです。
今はコロナ禍のため高齢者から感染拡大が懸念されており、外仕事をメインで行いますが、状況をみながらお手伝いの内容を順次拡大する予定です。
活動の中で、住民の困りごとを吸い上げることも想定しております。
また、安否確認の役割も果たすことができると期待しています。

私たちの住む勝平地域は、秋田市の高齢化率を上回り32.07%。山間部に比べるとまだまだ低いかもしれませんが、高齢世帯が多く今後も増加することが予測されます。また、地域組織は高齢化し地区社協や民生委員、福祉委員、町内会役員など兼務している方が多く、青年部も高齢化と若い方の地域参加が希薄化しております。組織の成り手が不足し地域の見守りにも限界を感じております。
他市町村で行っている自治会による共助組織は、私たちの地域では難しいと考え自分たち地域に合った住民有志による助け合いを立ち上げることとしました。
手伝いを希望する対象者が高齢であるため、訪問時は人の目が入り見守りとなります。活動を重ねる中で「いつもの人」「見たことがある人」が来る。見守られている安心感にもつながると考えます。また、地域の社会福祉協議会や民生児童委員と協力体制を図り、安心キット(救急医療情報キット)を活用してもらい緊急時の対応をスムーズに行えるように工夫しました。
手を貸してくれるボランティアの年齢は不問とし、子供から障がいのある方、認知症の方(認知症サポーターと共に)等、少しの時間と体力気力を分けてもらい遣り甲斐、多世代交流からの顔見知りの関係性とつながりを育むことができればと考えております。お手伝いして欲しい方もお手伝いする側へとなり得ることを想定しちょっとした助け合いで「支え合い」の地域となることが今後の展望です。
ノーマライゼーションという言葉のない地域「人とつながり支え合うすみよい街かつひら」を目指します。

活動報告

私達となりの勝平さん(代表柴田明美 総勢11名)は、会員相互の協力、協調のもと勝平地区居住者の「人とつながり支え合う住みよい街かつひら」を目指した住民参加型の助け合い活動で、多世代交流と住民の健康増進、生活のちょっとした困りごとを支援・奉仕することを目的としています。

主な活動内容として、高齢者世帯に対する一般的な生活上のちょっとした困りごと支援で、「ゴミ出し・除雪・簡単な草取りや剪定」で、利用者より1枚100円の利用券(10枚セットの千円)を購入していただき、例えば
・ゴミ出し:1回1チケット(100円) 原則週1回で玄関からごみ集積所
・雪寄せ:1回3チケット(300円) 玄関から道路までの導線を雪寄せ
・草取り、剪定:10分1チケット(100円)からでどこまでの範囲を作業するのかを利用者と決めます

利用者の声:☆この活動をやっていただき、とても感謝いたします(3件)☆
☆メモ書きによる心温まる通信(手紙)が利用者(80代夫婦)と会員の間で行われた。この夫婦は寒い玄関での会話を気遣い、廊下にミニテーブルとミニチェアーを準備してくださった☆
など多くの地域利用者から嬉しいお言葉を頂いております。

今回の助成金を活用できたことで、団体立ち上げの諸準備や会員(地域住民)向けの資材の購入ができたことは非常に大きな力をいただきました。広報の活動(チラシの印刷)も勝平地区に全配布もでき、利用者及び会員の獲得がスムーズにできたことは感謝でございます。

今後の展開

「会員のできることからはじめよう」を合言葉に取り組んできましたが、利用者からの「今後の家の売却を考えている」、「毎日話し相手になってほしい」、「病院の付き添いができないか」、「買い物をお願いしたい」など地域住民の悩みは多様であります。
また、会員も有償ボランティアではありますが、「孫のお小遣いをあげたくて」、「健康のため」という意見の中、「働き甲斐」をこの活動を通じて会員を増やしていき、今後はこの「となりの勝平さん」が地域の高齢者の声を拾い上げるハブ拠点となれるよう、利用者の困ったを解決するべく活動をしていきたいと思っています。

添付資料