「地域助け合い基金」助成先報告
支えあい 南風流街 南ヶ丘
大阪府河内長野市助成額
150,000円(2022/12/09)助成⾦の活⽤内容
①生活支援
電球交換、粗大ゴミ出し、庭木の伐採や草取りなど、小さなことから始める。
②移動支援
バス停⇔自宅を結ぶ便(毎週月曜日の特売デーに合わせて実施予定)。他に住宅内サロンやイベントへの送迎、通院支援などを予定。
③居場所
自治会館を解放し、バスの待ち時間や買い物帰りのふれあいの場として検討、自由に来ていただいて一休みしたり、友達と待ち合わせして、自由におしゃべりしていただける場として「集いの場」を検討。
自主的に開催している「元気アップ体操」を拡大し、介護予防体操の要素も入れていく。また、CSWも参加し、よろず相談の場を設ける。
④見守り
具体的な活動は想定していないが、サポートする人と利用する人の関係の中に見守りがなされることを期待している。
①~④の活動を2023年5月よりスタートするために、現在組織化に向けて活動中。市助成金は、活動が開始されてからしか申請できないため、立ち上げ資金として貴財団の助成金を活用させていただきたい。
活動報告
南ヶ丘は高齢化率52.8%を超えて70代、80代で免許返納者も増えつつあり、1人暮らしが多く通院、買い物などの外出に困る方が多数いることが自治会アンケートで明らかになった。
そのため、支えあい活動の実施を前提に、河内長野市の住民主体による複合型生活支援サービス事業を基本に実施方法を検討し、生活支援・移動支援及び集いの場を実施することとした。
【さわやか財団の準備金を活用してできたこと】
活動に必要な携帯電話、ネームホルダー、チケット用厚紙、移動支援車両用マグネット、活動用のぼりなど活動準備段階でほとんどの物品を準備することができた。
【生活支援】
支援項目としては、粗大ごみの搬出・庭の草抜き・庭木の伐採、庭掃除・庭・植木の水やり・電球交換・網戸の張替え・スマホ・LINE・パソコンの操作・作動確認に限定して活動をスタートした。
【移動支援】
移動支援は毎週月曜日のスーパー特売日に合わせて、南ヶ丘バス停から自宅まで(5分以内)の送迎からスタートしたが、利用者の要望が多くあるのは通院支援であったため、通院先(大阪南医療センター・近畿大学医学部附属病院・大阪府済生会富田林病院及び河内長野市内の内科、外科、歯科、眼科及び整形外科)も対象とし、移動支援も対応を開始した。現在では、食品以外の買物・習い事・娯楽など、多くの目的で利用されている。
【集いの場】
南ヶ丘自治会館で月4回年開催。年齢を問わず住民どなたでも気軽に参加できる「集いの場」としている。サポーターがゲームをしたり、民生委員等がよろず相談に乗ったりする。月に一度のイベント開催日には、講師を招いて地元の歴史を学んだり、ギター演奏、絵手紙教室などを開催している。特技を持つ地元住民の方々に講師となっていただいている。
【現在までに苦労したこと】
・住民(利用者とサポーター)に「有償ボランティア」の意味を理解してもらうこと。
・88名のサポーター宅にはメンバーで手分けして訪問し、1軒1軒に活動趣旨を説明した。
・利用希望者宅にも1軒ずつ訪問し、住民主体の活動について細やかに説明した。
【取り組むうえでの課題】
・即、活動できるサポーターの確保(サポーター不足)。
※主旨に賛同して、将来的に活動に協力したいとの申し出は多いが、即、活動できる人が少ない。
【サポーターの声】
・自分自身も何年か後には「支えられる側」になるのだから、今自分にできることしようと思ってサポーターに挙手した。迷わず手を挙げた。
・やっていて楽しい、人の役に立てて楽しい。
・「ありがとう」「助かるわ」「こんな制度を創ってくれてよかった」との感謝の声が9割以上。
・負担に思うことは特にない。
【新たに生まれた地域のつながり】
・自治会、老人会、民生委員児童委員、地区福祉委員会など、組織間の風通しが良くなり、「いいことをやっているから、助けてやろう」と協力的になった。
・支えあい活動のサポーターとして息子家族が応募してくれたのがうれしかった。
・この活動から小さなつながりができ、そこから輪が広がった。
・若い世代を呼び込む魅力にはならなくても、この支えあい活動自体の存在が南ヶ丘の魅力だと感じてくれる人が増えていると思う(他地域に羨ましがられる)。
今後の展開
〇今後の活動の目標
・事業が安定して持続できること。
・支える側地支えられる側の垣根がなくなり、支えあうことで地域に居場所と役割ができること。
・住民一人ひとりが持っている特技を南ヶ丘の住民のために提供していただき、みんなが自然に助け合える街になればいいと思う。
・住民への活動情報開示のため「支えあい南風流街南ヶ丘通信」の毎月発行を続行したい。
・今は自治会単位で行っているが、このような活動が加賀田小学校中学校区に広がっていくようにしていきたい。