「地域助け合い基金」助成先報告

 静岡大学学生防災ネットワーク

静岡県静岡市駿河区 ウェブサイト
その他

助成額

140,000円2022/11/22

助成⾦の活⽤内容

災害救援活動にかかるボランティア保険費や物資などの経費にこの基金を活用させていただき、安全な復興・復旧活動を行いたい。事業を実施することによって、台風15号の影響を受け生活に支障をきたしている方が、生活に必要な物資を確保できることを目指す。また、被災地の災害ゴミや土砂の撤去がすすむことで、浸水後の家屋や土砂による感染症の拡大を防ぐとともに、被災者が早急に被災前の生活に戻ることを目指す。
特に、被災地域の高齢者の方や子育て世帯の方にとって、給水のための列に長時間並んだり、自宅から給水箇所までの移動が困難であったりすることが問題として挙げられる。このような方々に向けて、水の運搬作業の手伝いや土砂の運搬を行うなど地域の方々のニーズにあった支援を行いたいと考えている。また、被害に遭った方から水につかってしまったアルバムを預かり、写真をきれいにして持ち主に戻すことによって、地域の方の精神的なサポートも行いたいと考えている。
さらに、ボランティアを行いたいと考えている地域の高校生や大学生に向けて、情報共有会議を開くことで、正しい知識を普及・共有することによって、適切なボランティア活動を地域に還元することができると考える。
その他にも、全国学生防災シンポジウムの開催するための諸経費としてこの基金を活用させていただき、地域で防災活動をする学生を増やしたり、防災活動を行う全国の学生団体・学生個人の地域に向けた防災活動を活発化したりすることを目指す。当団体は防災推進国民大会in兵庫において、セッションという形で全国学生防災シンポジウムを開催した。全国学生防災シンポジウムとは、当団体が一昨年から年に一度定期的に行っているイベントであり、今年で3回目となる。全国で防災活動を行っている高校生・大学生・大学院生を集め、防災についてのワークショップなどを行い、全国との学生との交流を促すために行っている。今年はこのシンポジウムの中で台風15号の活動報告等を行った。シンポジウム終了後を含め、参加団体の方々に当団体の災害ボランティア活動を知ってもらうとともに、ボランティア活動の支援に携っていただける団体の方とも出会うことができた。また、終了後にボランティア活動を行いたい方々(若者)に向けて、LINEのオープンチャット機能を活用し、つながりづくりにも努めた。

活動報告

私たちは、台風15号の影響を受け、地域への支援活動について検討し、計画を立てました。
今回の助成金をボランティア活動のための資金として活用できたことは、計画を実践するための大きな原動力になり、泥の掃き出し作業や災害ゴミの運び出しなど、地域の方々がいち早く被災前の生活に戻ることができるような支援につなげることができたと感じています。おかげさまで、安全面に配慮しながら、被災地域の復旧・復興活動に従事することができました。被災者の方から「助かりました」との声をいただき、土砂撤去など力仕事で大変でしたが、活動する上での活力となりました。また、水につかってしまったアルバムを預かり、写真洗浄を行った後に、持ち主の元に返すことができました。

今回の取り組みは、台風15号による被災地の復興を大きな狙いにして計画していたのですが、実際に現場のニーズを聞くと、大雨による断水や浸水の被害も影響し、床下床上浸水だけでなく、高齢者や子育て世帯などの災害弱者の物資調達の困難さも地域で問題となっていることが分かりました。
それを受け、今回の災害状況や災害時のボランティアの際の注意事項など、地域でボランティア活動をする方々が正確な情報を共有し、安全にボランティア活動に取り組めるようにするために、zoomを用いて情報共有会議を開くことができました。
また、当団体内においても今回の地域課題を受け、地域の現状やニーズに合わせた防災啓発活動を今後行っていこうと考えているところです。

その他にも、様々な地域で防災活動をする学生を増やしたり、防災活動を行う全国の学生団体・学生個人の地域に向けた防災活動を活発化したりすることを目的に、防災推進国民大会in兵庫でのイベント「全国学生防災シンポジウムinぼうさいこくたい2023」でも助成金を活用させていただきました。シンポジウムを開催できたことによって、全国で防災普及活動を行っている学生たちとつながることや意見交換ができました。

Zoomでのオンライン形式と現地での対面形式のハイブリッド型で行ったので、接続トラブルなどもありましたが、参加者の方々からは、「県境を越えて活動できたら嬉しい」「防災に興味を持った学生が全国から集まって語り合えたことがよかった」などの感想をいただき、イベントを開催したことによって各地域において今後防災啓発活動がより充実したものになるのではないかと感じています。

これからも、災害が発生した際には、救援活動を行いたいと思います。また、地域の方への防災知識を普及できるようなイベントを開催していきたいと思います。そして、「ぼうさいこくたい」でできたつながりを活かして、今後の防災啓発活動や災害時のネットワークづくりに役立てていきたいと思います。

今後の展開

静岡大学学生防災ネットワークとは、主に静岡大学の学生で構成する学生防災団体です。当団体では、「メンバー個人の防災力向上」と「習得知識の地域への波及」の2つを目標として活動しております。

私たちの団体では、今回の様々な活動でできたつながりを活かしていくとともに、今後は地域への防災啓発活動を積極的に行いたいと考えております。
ご興味のある方はぜひお気軽にご連絡ください。
また、当団体のSNS(Instagram・Twitter)に当団体が主催のイベント情報を投稿していますので、ぜひご参加ください。


詳しい活動内容は、私たちのホームページもご覧ください!
URL: https://chiiki-bosai.jp/index.php?gid=14783 

よろしくお願いいたします。

添付資料