「地域助け合い基金」助成先報告
【個人】 鈴木ひろみ
愛知県西尾市助成額
60,000円(2022/11/14)助成⾦の活⽤内容
「いきいき百歳体操」とは
2002年に介護予防の取り組みとして、高知県で考案された体操です。
加齢に伴う筋力や柔軟性、バランス能力、持久性などの低下を予防するために考案され、おもりバンドに200g~最大1.2㎏のおもりを用いて対象者の状態に応じ調節可能な体操である。~厚生労働省HPより~
私の義母は認知症を患っており、現在老人ホームに入所しています。
入所にあたり、兄弟で話し合いを行った際、私は主人に「お義母さんを我が家に迎えたい」と伝えました。
主人の答えは「NO」でした。主人なりの考えがあったのでしょう。「気持ちは嬉しいけれど」とのこと。入所を嫌がっていた義母が家族に迷惑をかけないようにと仕方なく入所を受け入れたその気持ちを思うと切ない気持ちでいっぱいになりました。
そんな経験から「高齢者が元気な社会をつくりたい」「最期を迎えるその時まで大切な家族と過ごせる高齢者を増やしたい」という思いで「いきいき百歳体操」を立ち上げます。
立ち上げにあたって生活支援コーディネーターの方に相談したところ、大変親身になっていただき、体操に必要なパイプ椅子を揃えていただきました。
今回の補助金は体操にもうひとつ必要なもの、おもりバンドを購入させていただきたいと考えております。
活動報告
私は義母が要介護になったことがきかっけで「生涯介護を必要とせずに自立した生活を送れる高齢者の方を増やしたい」
そんな思いから『いきいき百歳体操』を立ちあげることを計画しました。
『いきいき百歳体操』とは、手首や足首におもりをつけ、ゆっくり手足を動かす体操で、加齢とともに衰えていく筋力を鍛えることで自立した生活を送れるようになる体操です。この体操は自治体が主体となり、日本全国各地で開催されていますが、私の住む市では、まだ開催されておらず立ち上げたくても何から始めたらよいか、誰に相談したらよいか、何よりも『いきいき百歳体操』に必要不可欠なおもりを購入するための費用をどうしたらよいのか全くわかりませんでした。
私はとにかく、友人、知人などにお会いする全ての方に私の思いを伝えてることから始めました。そうしているうちに、ご縁がつながり協力して下さる方が増えていき、令和5年4月、体操を立ちあげることができました。
今回の助成金では、体操に必要なおもり30個を購入させていただきました。
さわやか福祉財団をご紹介いただいたコーディネーターさんには大変感謝しております。
ご寄付頂いた皆様の気持ちを無駄にしないように今後も地域とのつながりを大切にして、活動を続けていきたいと思っております。
ありがとうございました。
今後の展開
令和5年4月にスタートした体操ですが、また別の会場で5月からと、9月から、現在3か所で体操を開催しています。
15人からスタートしたしましたが、口コミで参加者は増えていき、今では述べ100名程となっています。
参加者の皆様からも多く喜びの声をいただいており、今後はもっと多くの会場で多くの方に『いきいき百歳体操』を体験していただきたいと思っていますが、私ひとりでは体、時間ともに限界があります。もっと大きく展開していくためには、自治体の協力も必要です。
実績を積み重ね、体操を通じて地域とのつながりの大切さを伝えていきたいと思っております。