「地域助け合い基金」助成先報告
【個人】 永町 匡世
東京都八王子市助成額
41,000円(2022/12/21)助成⾦の活⽤内容
・高齢者サロンでのピアノ演奏…皆で歌うことで、楽しく元気に脳の活性化を促し居場所づくり、仲間づくりを進めます。歌のリクエストを受け付けることで、なつかしい思い出をよみがえらせ、回想法の効果でいきがいを見つけます。配偶者を亡くした方が楽しみに来て下さったり、リクエスト曲を紙にびっしり書いて持ってきて下さる方などいてうれしい限りです。
・子育て広場は、子どもからその親、高齢者、そしてスタッフ達の交流の場になっています。
楽器を持った人が飛び入り参加で、ピアノと即興演奏。自然発生的にお客さんも歌い始め、最高に幸せな瞬間が訪れます。
・認知症イベントでは、認知症の方の記憶を呼びさますような懐メロなどの音楽を演奏する予定。脳への刺激に音楽は有効だと思います。
・全曲リクエストの歌の会、歌集をもとにその中にある曲を歌うのが一般的な歌の会ですが、全部お客さんからのリクエストで構成する歌の会を開催します。毎回、リクエストをいただき、次の会で全曲演奏。その場でのぶっつけ本番リクエストコーナーもあります。(特定の歌集8冊から限定)
・障害のある方も演奏に協力してくれています。障害のある方の生きがいづくりにも貢献したいです。
活動報告
「リクエストの会」という歌の会を立ち上げました。参加者のリクエストでプログラムを構成します。多くの人に来てもらえるように、チラシづくりに重点をおきました。オールカラーで両面印刷にして、いかに目立って手にとってもらえるか、大事にコレクションしてもらえるかを考えて毎月デザインを変え、チラシ命!で力を入れました。
おかげさまで「あなたのチラシはいつもきれい」、「お金がかかってるね!」などのお声をいただき、大事にとっておいてくださる方や部屋に飾る方も増えました。
最初は10人ぐらいの参加者でしたが、1年たって40人の参加者になりました。チラシに力を入れて良かったです。そのためにインク代、紙代がたくさんかかりました。これからもそこは惜しまずやっていきたいです。
リクエストの会は同時に同じ曲をリクエスト(カードに書いて提出してもらいます)する方もいて、そんな時はその方々を引き合わせて「歌友(うたとも)」になってもらいます。歌への想い出も会の中で語ってもらったり、原稿に書いてもらったりして、チラシの裏に発表しています。
「青春時代を思い出して懐かしい」、「若返った気分になる」、「歌い終わると体の痛みが半減する」、「ぐっすり眠れた」、「とても楽しかった」など、喜びの声多数です。
詩だけでなく、踊りも踊りたいと言う声もあったので、銀座カンカン娘を、私が簡単な振り付けを考え、踊りの上手い参加者に見本を踊ってもらい、みんなで踊っています。
会に来る参加者の方が、うちの町内でもやってほしいということで、その町に「出張リクエストの会」で伺って、同じことをします。年に数回やることになったりと広がっています。
コロナ禍で、みなさん歌うことを禁じられていたのか、本当に歌いたいようです。この会を立ち上げて良かったな、と思います。私自身も楽しくて、色々工夫して改善していくのがやりがいにもなります。
他のサロンでの演奏なども楽しくて、自主的に歌詞プリントを作って差し上げたり、歌いたい人たちを引き上げて、スポットライトの当たる機会をつくって差し上げたり、努力していきたいです。
今後の展開
「リクエストの会」は、由木市民センターで行っていますが、依頼を受け北野台の自治会館でも行っています。もっと八王子市内や多々地域に支部のような「リクエストの会」をつくっていけたら、もっと多くのみなさんが歌に親しめるのではないかと思います。あるいは100人単位の人が入れる大きなホールでやるのもいいかもしれません。
童謡や昭和の名曲、歌謡曲、洋楽、映画音楽などすばらしい曲は世の中にたくさんあります。歌って元気に脳トレに明るい気分に、そして生きがいづくり、歌友との出会い…。人生を有意義にしていただきたいと思います。
私がやっているリクエストの会には、体の不自由な方、病のある方も少なくありません。でも、月1回の歌でお元気になってほしい、いろいろな方が自由に暮らせる町であってほしいと思っています。