「地域助け合い基金」助成先報告
合同会社 葵
香川県三豊市助成額
150,000円(2022/11/08)助成⾦の活⽤内容
独自で「親の会」「おたクラブ」「不登校・ひきこもり訪問支援」をしています。
「親の会」では、毎月第2日曜日に障害のある児童・者の親が集い、情報共有や悩み事、講演会などを行っています。
その間、子どもたちは隣室で見守り活動を行っています。
「おたクラブ」では、障害児・者の人と一緒に毎月最終日曜日にサークル活動をしています。
内容としては、釣りクラブ・電車クラブ・衣装うちわクラブなど、様々な活動を、対象者と買い物をしたりして、計画から携わってくれています。
「不登校・ひきこもりの訪問支援」では、上記のイベント活動にも参加できない人たちを対象に、依頼があれば訪問し、時間の共有を図っています。
申請内容としては、ボランティアで手伝ってくれる方たちの実費で成り立っています。
しかし、継続的に活動を続けるにあたって、お金が必要です。
また若い世代の人たちにも関わってほしい、生涯福祉を理解し関わる機会を増やしたいという思いもあり、交通費程度お渡しできたらと思っています。
ひきこもり・不登校の訪問支援に関しても、同じような世代の共通の趣味の方が訪問することで、音楽の共有やゲームの共有なども図れ、社会と繋がりをもって生きることの楽しさを感じられるのではないかと思います。
活動報告
<どのような活動ができたのか>
助成を受けることで、専門家にもお手伝いを頂け、親の会では、密度の濃いコミュニティの場になったように思います。一番大きかったのは、親の会の中で「養護学校の児童の学童がない」「18歳をこえた障害者の預かり場がない」ことがわかり、サポーターとともに、「365日7時から19時までの預かり事業」の必要性を話し合いました。専門家と上記の具体化のため、廃園した幼稚園を購入・日中一時支援事業の開始を念頭に、12月に市長にお会いし、「日中一時支援」の必要性を話すことができました。市としても前向きに検討して頂いており、親の会の中から生まれた声や意見を知ることができたのは、助成金の上での継続のおかげだと思っています。ありがとうございました。
また、親の会で不登校児の相談もありました。
不登校児訪問では、学校に行こう等を勧める活動ではなく、家族以外の人ともかかわることを意識し活動してきました。学校に行けるようになったのは、3名。その後、不登校に再びなったのは1名。どんな状況でも家族以外の人との関りは続けれたら家族・本人の視野が広がるのではと思います。
おたクラブ活動では、休日に開催することで、障害があっても余暇の楽しみ方の広がりを持てたように思います。
<すすめるうえでどのような苦労があったか>
財務の中で足りないなどの苦労はあったように思います。
<取り組む上で何が課題>
お金の問題が課題であると考えます。親の会などの事業に基金以外に市や県の助成を受ける、スポンサーに声をかけるなどの動きがないと、安定的な継続した活動は難しいと実感しました。
不登校児に自宅訪問し、一緒に遊ぶなどはボランティアではなかなか若い支援者はいません。
しっかりとした謝礼をお支払いし、若い支援者を募ることが子どもたちの年齢ギャップを埋めることができ、一緒にゲームや動画を楽しむことができると考えます。
また、親の会でも最初はただの雑談だったのが、お金を出すことができるようになったので専門家にお願いすると、価値のある時間を作り出せたのではないかと思います。
今後も安定的な財源の確保・事業の継続に努めたいと思っています。
今後の展開
「養護学校に学童がない」「留守番が難しい18歳を超えた方の預かりの場がない」
これを解決するために、地域にある廃園した幼稚園を購入し、「日中一時支援事業」をしたいと考えております。
ただ、「日中一時支援事業」は単価が低く、4時間預かっても2000円の支援費(1割自己負担)になります。
留守番の難しい方は、マンツーマンの関りは必須であり、支援者を増やせば時給を払えない現状にあります。
現状として、留守番が難しい障害児者の家族の中にも、ひとり親世帯・核家族世帯等、働かなくては経済的に難しい状況下にある方もおられます。
障害児に関しては、放課後デイサービスがありますが、長期休暇になっても10時から16時預かりの場合が多く、日曜に利用できないことが多い現状にあります。
また、留守番の難しい障害者は、生活介護に日中通っていることが多いのですが、平日の9時半から15時半の利用が多いです。これでは、家族は働けない現状だと思います。
施設・病院から地域へとなり、高齢者・障害者ともに考え方が変わってきていますが、受け皿がないと、地域での生活は難しいと思います。
私たちは、今後の目標として、「365日 7時から19時の留守番が難しい障害児者の預かり支援」を実現していきたいと考えています。「親が安心して働くことができ、障害児者も楽しく毎日過ごすことをできる地域」を目標に掲げていきたいと思います。
また、今回実施した「親の会」「イベント活動」は継続して続け、新たな声を聴き、必要であると感じたら実現できるよう活動できればと考えています。
今回は、助成をして頂きありがとうございました。