「地域助け合い基金」助成先報告
MIRAIプロジェクト
愛知県半田市助成額
150,000円(2022/11/01)助成⾦の活⽤内容
教育を必要とする外国籍の子ども達の数は日本で一位が愛知県。その中でも半田市は14位で知多半島では学習支援教室が一番必要な市です。住民票登録上存在する外国籍の子どもの数が280人に対して、在籍が確認できているのは260人。不認可の外国スクールに通っている可能性はあるものの、コロナで困窮している家庭が多く、皆が学費の高い外国人の運営するスクールに通っているのは考え難い現状。このような子どもたちの家庭訪問、居場所作りはプロジェクトの大切な目標です。
半田市に在住している外国にルーツのある小学生・中学生・その保護者を対象に、学習支援や生活に関する相談支援を行っています。
また、ボランティアとして協力いただける学生さんや地域の皆様と、お互いの文化を知る楽しみを持ちながら、孤独な環境を作ることなく、子どもたちが安心して過ごせる居場所を提供していきます。
私たちMIRAIプロジェクトは、ボランティアとして成り立っている団体です。助成金が利用できたら、学習支援に必要な「参考書の購入」や、長期休みや季節のイベント時には外国でも馴染みのある「お楽しみ会」や「野外学習活動」の費用として活用していきたいです。
不登校や引きこもりにつながる流れを断ち切り、貧困格差を広げないために学習支援のサポートをしていきます。
活動報告
私たちは、半田市の小・中学校に在籍している、外国にルーツのある子どもたちを対象に、学習支援を目的とする教室を実施してきました。
今回支援して下さった助成金を利用させていただき、学習支援に必要な教材・問題集を購入して、より学習に力を入れた支援ができました。それだけではなく、ただ学習をするだけの教室に留まらず、季節のイベントを通じて子ども同士が交流する機会を作ったり、生き物や自然に触れる学びをすることもできました。さらに、外国籍の子どもだけに限らず、発達障害を抱えて学校で過ごしにくさを感じている子ども達も来ていただけるようになりました。この1年で様々な子どもを受け入れることができるようになったと感じています。そこにたどり着くまでに、「支援者の手が足りない」といった心配がありましたが、半田市の市民協働課の方々が力を貸して下さり、ボランティアをしたい方々とのマッチングイベントがあることを紹介して頂きました。そこで私たちの活動を紹介する機会も与えていただき、一緒に活動して頂けるボランティアさんとのご縁も頂くことができました。また、同じく市民協働課の方のご縁から、私たちの活動が必要であると感じて下さった大手企業さんより、曜日固定で部屋を提供して頂けることにもなり、より安定した活動を継続することが可能になりました。生活支援コーディネーターの方とは専門の活動分野が異なるがゆえに、この期間の間では連携を図ることが難しかったのですが、市の方より気にかけていただき、このように支援者も増やして活動を安定させることができました。地域助け合い基金様の助成金で必要なものや思い出を作ることができ、市の方と情報共有することでボランティアさんとのご縁を頂き、地域での活動を知り必要としてくれる企業さんより固定の部屋を貸して頂けることに繋がりました。まだまだ活動を始めて1年の若い団体ですが、必要としてくれる子どもたちも増えております。今後もこのご縁を大切にして、子ども達の未来のために活動を継続していきたいと感じております。
今後の展開
これまで週に一回の活動を行ってきた当団体ですが、支援者が集まって下さったこと、曜日固定で貸していただける部屋ができたことにより、今後は週に二回の活動に増やし、受け入れる子どもたちを増やしていく方向となりました。外国籍の子どもに限らず、発達障害を抱えている子ども、不登校で学校に行けていない子ども、さまざまな事情を抱えた子どもたちの学習をサポートしていきたいと考えております。この度、一般社団法人を立ち上げましたので、今後は法人として、市・学校とも連携をしていくことを目指して、外国籍の家族のサポートもしていきたいと考えております。不登校からひきこもりへ繋がることを少しでも減らせるように、子どもたちが安心できる居場所を作り続けていきたいと思っております。