「地域助け合い基金」助成先報告

 あいサポメッセンジャー 虹の会

島根県邑南町
移動支援

助成額

150,000円2023/11/17

助成⾦の活⽤内容

あいサポートの基本は様々な障がいを知ることです。
「知ること」は、研修だけではなく、実際に障がいの方と話をする、行動することが大切です。
昨年度、視覚障害のメンバーから相談があった高速道路バス停での乗車時の課題解決に向けてバスを貸し切り、中国JRバス、石見交通、邑南町社会福祉協議会、虹の会で、障がいを学び共生社会実現に向けて共同研修と題して、視覚障がい者2名、聴覚障がい者1名の協力を得て、実施しました。
車中では、あいサポート運動のDVD研修をしていただき、盲導犬センターではアイマスクをしての実地研修、障がい者の方の特性、配意して欲しいこと等の講話を聴いたり、実際に昼食を一緒にしたり、視聴覚障がい者西部センターでは視聴覚障がい者の関係のある補足用品を見たり、講話を聴き、高速バス停では、盲導犬センターの所長さんに立ち会ってもらい、実際に障がい者の方にバスでの乗り降りをバス停で体験した。
参加した各バス会社の乗務員さんからは、視覚障がい者の方には、声で説明すること、聴覚障がい者の方には、ゆっくり話すこと、何かに書いて説明することなど、段差のある停留所では、1.5メーター程開けた方が乗りやすいなど、配意が必要なことを学べたとの感想をいただいた。このような実地研修は今後も企画して欲しいとの意見があり、障がい者の方自身も知らなかったことがわかり「新たに知る」ことが出来たと喜んでいただきました。
本年も内容はほぼ変わりませんが、町内全域に「障がいのある方」「支援をしていただける方」両方を町内に募集したいと思います。
このような活動をすることによって、在宅で毎日過ごされている方、の社会参加の一助になればと思っています。

活動報告

一昨年はバス会社の乗務員、虹の会のメンバー(障がい者含む)邑南町社協とで開催しましたが、昨年当初は町内の障がい者の方に広く募集し障がい者の方の参加を促すことにしましたが、貴財団から障がい者の方だけでなくボランティア(手助け)をしてもらえる方も募集してはとご提言があり、両方を募集するチラシを作成し、邑南町役場のご協力をいただき町内全戸配布をしてもらいました。チラシを見て応募される方は皆無に近いと思っていましたが、障がい者の方3名(視覚障がいの方、聴覚障がいの方、内臓障がいの方)の応募があり、ボランティアの方も3名申し込まれ、予想外で嬉しく思っています。応募動機は、あいサポの研修はしたが障がいの方と交流することがなかったので申し込まれた方。以前から施策がないかなと思っていた方等参加の理由は様々でした。障がい者の参加者の方は、外出する機会がないので参加された方、障がいについて理解してもらうことに協力できればと参加された方と色々おられました。

盲導犬センターでの研修では実際に盲導犬の動きなども見ることができ、普段経験することのない研修が出来たほか、アイマスクを着用して視覚障がい者の体験をしたり、実際に視覚障がいのある方を介助したりと体験をしました。
昨年も12月に開催し、実際にバス停でバスの乗降を障がい者の方と一緒に実証したりしたが、寒い中での外での体験は負担がかかるので中止し盲導犬センターで講習並びに様々な場面を想定して体験を行った。

車中では、当会の活動のメインである障がいを知ってもらう取り組みのDVDでの「あいサポーター研修」を視聴してもらい、ちょっとした、声掛け、手助けをお願いしました。

昨年は障がい者の方の車いすを押したり、視覚障がい者の方の手引きを社協の方や盲導犬センターの職員さんにしてもらったが今年はバスの乗務員さんにやってもらうことにしました。よくある体験は健常者の方同士がお互いに車いすに乗って押したり、手引きして体験することは良くあるが、障がい者の方に実際に体験してもらうと、直接意見が聞けたり、より一層感じることがあると思いました。

島根県は障がいのある方も少ないので、乗務員さんも中には障がいの方との体験がない方もおられました最後に、バスの乗務員さん用、ボランティアさん用それぞれ分けてアンケートを実施し内容はバスの乗務員さんから障がいのある方にお願いしたい事、障がい者の方から乗務員さんにお願いしたい事をメインに実施し回答してもらった。昨年もアンケートにあったが実際に障がいのある方と交流できてよかったという意見が多かった。

良かった点は、
① 一昨年の参加者は3名でその他の方(13名)は初めての参加でしたが内容が実践が中心で分かりやすく声掛けのきっかけになって良かった。
② あさひ盲導犬訓練センターに行く機会がなかったが学ぶことが多く大変良かった。
③ 実践的な学びがあり、目の不自由な方への理解が深まった。
? この研修を機に声かけをしようと思うきっかけなった。
⑤ バスを運行する側、利用する側双方の思いを共有する機会となった。

反省点として、
① 一昨年、昨年とも12月の平日に研修会を実施したが参加したくても参加できない方、季節柄寒いので参加しない方もおられるかもわからないので、参加しやすい時期を考慮しなければいけない。
② チラシに募集だけでなく一昨年実施した様子なども載せればよかった。
③ チラシの全戸配布だけでなくケーブルTVの周知してもらう。会員もチラシを持っておいて興味がある人に勧奨すればよかった。
④ 食事時に団体で固まったがそれぞれ混ざって食事をすればもっと意見が聞けたんではないか。

今後の展開

私たちの活動はあいサポーター研修(DVD視聴)を一人でも多くの方に視聴していただき障がいについて知っていただき「出来る範囲でちょっとした声掛けや手助け」をお願いし、障がいについての理解を深めてもらう(心のバリアフリー)ために研修の機会を設け共生社会実現の道しるべになればと思っています。

添付資料