「地域助け合い基金」助成先報告
ゆずっこ学習会
神奈川県横浜市港北区助成額
80,000円(2022/10/20)助成⾦の活⽤内容
高田地区近辺在住の子供たちの中で、何かの理由で学校や塾等に通えなかったり、何かの困難を抱えている子供たちを対象に、その一人ひとりに応じた支援をするのが目的である。具体的には、・不登校の児童生徒 ・顕著な学習の遅れ ・問題行動 ・家庭環境が学習に適さない ・外国につながりがあり日本語の理解が難しい等の児童生徒を対象として考えているが、他の場合に拒否するものではない。
やっていく活動は、その子一人ひとりに応じた学習活動や、体験的な活動を行っていく。具体的には、
・基本的な学習活動
・不登校児には、学校で行っている理科の実験を、理科好きな子には発展的な実験や観察。
・体験的な物作りや子供向けイベント等への参加。
その子に応じた活動を可能な限り実現させたいと考えている。それらの活動を通し、その子に自信をもたせ、問題点に気付いたら、本人やその周りの大人たちにアドバイスをしたり励ましたりする。また、必要な場合は、その保護者にも自信をもたせることができる。
助成金の主な使い道は、活動の場所代である。その場所は、静かな住宅地にある一軒家で、地域で借り上げられてコミュニティーカフェとして使われている。ゆずっこ学習会の活動日はカフェが休みの日で、家庭的な雰囲気の中で活動でき、その活動時間に関係者以外の出入りがなく、落ち着いて活動ができるというメリットがある。また、次に必要なのは、対象の子供たちに応じた学習のための教材やコピー代、文具などの消耗品として使う。最後に活動にボランティアとして参加してくださっている講師とボランティアスタッフに活動費として少額ではあるが支払うことを考えている。
活動報告
地域の子ども達のための次のような居場所づくりの活動ができた。
学習会では、学校にいけないでいた子どもの、学習活動と生活面での学びの場となった。特に生活の中での考え方や気持ちの処理の仕方(・誰だって自信がないことを持っている。でも誰もがそれぞれ優れていていいところもある。・できなかったことができるようになると嬉しいが、人間だから他の人と比べて劣っていると感じてしまう。でも、世の中にはすぐにできるようになる人もいるが少しずつ少しずつ上達していく人もいる。・失敗したときの謝り方 ・年下の人との勝負に負けた時に相手を賞賛する、悔しがるそれぞれの方法 等。)を学習活動を通して教えることができた。
この学習会への参加は、地域のソーシャルワーカーからの紹介か、学校からの紹介でのみというものであったので、実際にこちらから参加してほしいと思うようなお子さん達に繋げることがなかなかできなかった。不登校だった子ども達は順調に学校に通えるようなり、現在学習会に参加している子はいない。参加の呼びかけ方に課題が残った。これからは、子ども食堂、小学校と直接つながり必要性のある子ども達が参加できるようにしていこうと考えている。
イベントでは、インターネットやチラシなどで参加を呼びかけた。上記の学校にいけないでいた子どもの兄弟姉妹や学校に通っている子ども達が共にいろいろな物作りに参加したことで、その関係性を改善するための課題をお母さんにアドバイスすることができたことが大変良かった。上手にお箸を使えるようになるためのおはし体操は、実際にどう教えたらよいか分からずにいたお父さんお母さんに出会うことができたし、上手に使えるようになりたいという子ども達にも出会うことができた。
お祭りで、学校にいけないでいた子どもが自分で作成した物をこどもマルシェで売るという体験を後押しし、寄り添って見守ったのだが、この体験は、作ったものを喜んで買ってもらえたという喜びになり大きな自信となったし、声を出してお客さんを呼び自分から働きかけて買ってもらうことは、人とのかかわりに自信をもてなかった固い殻を割ったことになり、これも大きな自信となったと思う。これらのことは、他の子ども達にも自信を与えることができたと推察できる。
これからも、物作りや自然観察、実験、おはし体操、等のイベントやお祭りへの参加を続けていきたいと考えている。
今後の展開
初め、この学習会へは、経済的な理由や他に解決の方法のない理由で塾に行くことができない子ども達に参加してもらいたかった。地域のソーシャルワーカーからの紹介か、学校からの紹介でのみという狭い窓口であったので、実際にこちらから参加してほしいと思うようなお子さん達につなげることがなかなかできなかった。やっとのことでつながった不登校だった子ども達は順調に学校に通えるようなり、現在学習会に参加している子はいない。参加の呼びかけ方に課題が残った。これからは、子ども食堂、小学校と直接つながり、必要性のある子ども達が参加できるようにしていこうと考え、準備している。
これからも、物作りや自然観察、実験、おはし体操、等のイベントやお祭りへの参加を続けていきたいと考えている。