「地域助け合い基金」助成先報告
英語多読のメイプルハウス
大阪府大阪市住吉区 ウェブサイト助成額
120,000円(2022/08/25)助成⾦の活⽤内容
図書館にも少しずつ広まっている英語多読の認知を広げるため、貸出している活動場所である「みんなの図書館 ほんむすび」のセミナールームを使用して、半年間、「初めての英語多読」講座実施を計画しております。
実施目的:英語多読に興味を持った地域の人々に、初心者向け講座を提供する。
実施内容(予定):「はじめての英語多読講座」
開始時期:2022年10月~2023年3月 月1回 ※期間中に、東京の組織であるNPO多言語多読から理事を1回招聘
場所: みんなの図書館ほんむすび の建物 2F共有施設 https://www.facebook.com/hommusubi
参加人数:1回につき最大8名(講師含まず)
実施時に使用する図書:実施者が用意する
参加者の利用料:無料 ※英語多読図書は、公立図書館において少しずつ所蔵されてきており、受講後も安価に英語多読を継続でき環境が整っており、そのきっかけ作りとして講座を提供する
活動報告
大阪市阿倍野区にあるシェア型図書館ほんむすび、および西成区民センターにて、10月~3月にかけて毎月1回、対面型での英語多読講座を実施。事前にチラシ、SNS等で呼びかけし、延べ35名の方に参加いただいた。
シェア型図書館では、店内にあるカフェの飲み物を注文いただき、和やかな雰囲気で90分間、NPO多言語多読が提唱する三原則(辞書はひかない、わからないところは飛ばす、つまらなかったらやめる)にのっとった読み方について、図書室で主催者が貸出用に置いている多読絵本180冊を中心に手にとっていただきながら紹介。また、英語多読を実践中のゲスト講師も述べ3人及びし、毎回異なった視点で工夫を凝らした講座を実施した。
1月には東京からNPOの理事を招聘し、関東で英語多読講座を受講されている方々の様子や、感想を交えた紹介や、参加者同士のワークショップも取り入れた英語多読講演会を実施した。
毎回、講座終了後も1時間近く、参加者が会場に残って、英語多読に関する質問や、参加者同士で取り組み方法などを熱心に語り合い、参加者同士でも熱気あるコミュニケーションが繰り広げられた。
実施後のアンケートも、「非常に満足した」という意見が多く寄せられた。
シェア型図書館に近隣に住む方が、リピーターとして通ってくださるようになった事、またその方が近くに住む方に、図書館へお誘いいただいたりと、シェア型図書館の中の活動として、地域の方が気軽に立ち寄れる場づくりに貢献できたのではと感じている。
すすめる上での苦労:少しでも多くの方に英語多読を体験してもらおうと考え、連続講座ではなく、毎月単発講座として毎回募集をかける形で参加を募ったところ、人が集まらない回が1度発生してしまった。募集のタイミングを早めたり、直接声をかけるなど、人を集める工夫に課題があった。
今後の展開
シェア型図書館という、地域に開かれた図書室での活動の可能性を感じた。そこの基本機能は
・飲食提供が可能な設備
・本棚オーナーが月額費用を提供し、自分で本を提供
・来訪者は無料で本を借りる事が出来る
・店内に椅子と机があり、本を読んだり作業が可能
カフェを併設しているため、その空間が気に入ればイベントでなくても何度も足を運んでくれる人が出来たと感じている。
いち本棚オーナーとしての活動のためにいただいた助成金であるが、福祉機能だけではない居場所作り、いち市民が人になにかを提供したいと思った時に気軽に開催できる場所としての可能性がある空間だと感じた。
この経験を通じて、助成金に頼らない持続可能な、シェア型相互扶助の活動をさらに広げていきたい。