「地域助け合い基金」助成先報告

 桃の丘地域支え合い協議体

山梨県南アルプス市
居場所見守り

助成額

150,000円2022/08/25

助成⾦の活⽤内容

桃の丘団地は桃畑を造成し、平成5年から入居が始り、周辺には商店も病院も無い環境の新興住宅ですが、入居より28年も経ち、子供は成長独立し、親のみが住居することにより、急速な高齢化が進んでおります。
運転免許証返納者、独居老人も出てきており、生活支援の立ち上げが待った無しの状態になってまいりました。
運営の為の事務所として、当団地防災センター(旧県住宅公団現地販売事務所)の台所付の談話室が空室となっており、これを活用し、運営事務所兼常設のサロン(居場所)として開設する計画としております。
〇生活支援内容(有料サービス)
 1.移動支援サービス(通院、買い物)
 2.家事支援サービス(掃除、洗濯、炊事、軽微修繕)
以上の支援サービスのシステムを計画実現するにはボランティア間の通信等の備品が必要となり、貴基金にお願いする他なく応募することに致しました。

活動報告

貴財団の助成を22年8月26日に受けたことにより、肝となるサポート会員、利用会員との連絡用携帯電話を購入する事が出来、パソコン他、事務机等も整い生活支援事務所らしくなりました。基金申請時には、定款、規約を作成し、助成決定後には会員全員の意志統一と確認の為、「協議体組織図」、「移動支援サービスの運営システム」、「生活支援サービスの運営システム」も整備しました。サポート会員および利用会員には「生活支援サービスの手引き」をそれぞれ作成し、説明を行い、10月10日には生活支援センター(兼常設サロンとしての「カフェ桃の丘」)の開所式を開催する事が出来ました。(1、2層の生活支援コーディネーター、サポート会員、利用会員を招いて)実際には、11月よりの活動開始となり、生活支援センターでの受付は、運営委員4名による火、金曜日の2日/週行っております。

生活支援の11月~3月の5か月間の実績は、〇移動支援―6回 〇軽作業支援―6回 〇炊事支援―3回 〇見守り支援―6回 となり、4.2回/月の支援です。登録利用会員―6名、登録サポート会員15名、65歳以上の高齢化率16.1%(全国-28.4%)で、支援開始早々である事を考えれば、先ず先ずの出だしと考えております。
利用して頂いた会員からも『ありがたい、助かります』とサポート会員に言って頂いております。

今後は、サポート会員の口コミ、毎年のアンケート調査により、団地の皆さんに広報、周知に努め、サポート会員、利用会員の増加を計り、支援の規模を拡大し、「カフェ桃の丘」も常設サロンとして充実させて、後継者の育成にも努めたいと考えております。
尚、参考として、開所式、生活支援センター事務所及備品、移動支援、軽作業支援の写真を資料と共に添付させて頂きます。

今後の展開

私達の桃の丘団地は、農業集落の中に造成されています。後継ぎの居る近隣優良果樹農家に比べ、子供が大学や独立して家を出てしまう団地では、現在は65歳以上の高齢化率16.1%ですが、急速な高齢化が進むと予想しております。その時の我が団地は、新聞の特集記事で見たJR西八王子駅近郊で、65歳以上の高齢化率が50%以上という都営長房団地の姿が、写し鏡に思えます。同団地の解決策は、まだ見つかっていないそうですが、団地のみでの解決は到底無理で、団地外も含めた街づくりをしなければいけないとの事です。従って私達も、今の内から長房団地同様に、近隣地域に対して交流、貢献をしていかなければならないと考えております。

そこで近未来の目標として、今回開始した生活支援の受付を充実させ、2回/週受付→毎日の受付とした上で、現在南アルプス市より提案されている?デマンド型交通(コミュニティバスのタクシー化で運営は各地域)の受付を行い、近隣地域も含めた交通システムへの貢献をと構想しております。

この様な取り組みを通して、周辺地域との関わり合いを深め、お互いが助け合える地域形態を話し合って行きたいと考えております。

添付資料