「地域助け合い基金」助成先報告

 荻野小学校地区自治協議会 福祉部

兵庫県伊丹市
居場所見守り配食・会食その他

助成額

150,000円2022/08/18

助成⾦の活⽤内容

子どもがひとりでも安心して来ることのできる食堂。ひとりぼっちの食事を少しでも減らし、子どもたちと繋がり見守っていける、地域の中の安心できる居場所になることをめざしています。
また、ひとり暮らしの高齢者も子どもたちとの食事を楽しみ、子どもたちと高齢者に繋がりが生まれ、ここに来る子どもたちに思いやりのある心を育んでもらいたいと思っています。
そして、地域の皆様には、この活動に賛同して頂き、地域一体となって活動していきたいと思います。

活動報告

地域のセンター(荻野)でこども食堂を開催しました。2階建てで、1階に43人の席を作り、2階はホールと和室と学習室があります。毎回高齢者の折り紙の先生に来て頂き、和室で子ども達に季節の折り紙を教えて頂いております。

1階で受付(検温、消毒)をし、住所・名前・連絡先をうかがっています。(事故のあった時の連絡のため)

2階では会計後、番号のついた腕輪をして順番を待って頂きますが、なるべく仲良く来ているグループの人が一緒になるようにしました。センター前が公園なので、子ども達は公園で待ち合わせをして遊んでいます。

募金活動も行い、5,000円貯まったら子ども料金を1回無料にしています。地域の方は食事をとらないで募金だけしてくださる方もいらっしゃいます。

また、子ども達の楽しみとなるよう駄菓子コーナーを作って、参加した子どもが好きな駄菓子を持ち帰れるようにしています。(昔私達が子どもの頃そろばん学校、お習字他、終ったら駄菓子が置いてあって、1つ持ち帰るのが楽しみだったので、子ども達にも同じ思い出を作ってほしいという思いで始めました。子ども達は来るなり駄菓子コーナーを見て「今日何を貰って帰ろうかな~」と楽しみにしています)。やって良かったと実感しました

また、イベント、クリスマス会、ハロウィン、こどもの日は子ども料金を無料にし、クリスマス会は寄付金を頂き(プレゼント・カラアゲ・ブッセ)と少し豪華に準備をして、ツリーやサンタクロース等の飾りつけで子ども達に楽しんでもらいました。ボランティアで来て頂いてる方がバンドグループで、コナン他子ども達が喜ぶ音楽を演奏してくださり、子ども達も楽器に触れさせて頂き、とっても楽しそうでした。イベントの時にゲーム等を実施、その景品は、ぬいぐるみ、おもちゃ、文具、他は地域の方からユーフォ―キャッチャーの景品をご寄付頂いた物で準備しました。

秋、春は外でのゲーム、ヨーヨーつり、スーパーボールすくい、ボール投げゲーム、駄菓子店で買い求めた当て物、冬は部屋の中で千本引き、スマートボール、輪投げ、ボランティアの方にに来て頂きバルーンを実施しました。

子ども達はイベントが楽しいようで「今度いつあるの?」と聞きます(子ども料金が無料の日は、会計の時に案内しますので、聞いた子ども達は大喜びです)。

6年生の卒業式前に代表の女の子が私達の食堂(代表の私)に手作り表彰状と手紙をくださいました。手紙を拝見すると、①100円とこんなに安い値段で美味しい食事、おまけにお菓子までもらって嬉しい。学校を卒業して中学に行っても来ます。 ②カレー、美味しかった。苦手なシチューも食べたら美味しかった。 ③次、何のメニューか楽しみ ④豚丼が美味しい。ハヤシライスも美味しい。 ⑤イベントが楽しみ。いつも美味しいご飯をありがとう! ⑥(一番気になったお手紙)僕は家ではたくさんカレーを作りますが、ここに来るとカレーが食べられるので助かります。中学生になってもまた来ます。(この男の子はクリスマスイベントとは別に、学校の体育館でイタポールをした時に、来てくださったボランティアの方に「今、僕のお母さんは肩の手術をして、食事を作らないといけないので、すごく助かっています」とお礼を言ってくださいました)。 その後気になって、こども食堂で見かけたら、なにげなく「よく来てくれたね!」と声はかけていますが、見た感じでは何度もグループで来て、明るくしています。自宅の場所・家族ご兄弟の事をご近所のボランティアの方にお聞きしましたら、家庭には問題がないそうなので良かったと安心しました。私は民生児童委員もお受けしているので、高齢者・子ども達の見守りのためにも、こども食堂を実施して良かったと思います。またこのことで、やりたい事ができました。

イベントでこんなことことをして欲しい、こんな物を食べたい等、こども食堂へのお願い事や聞いてほしい事を何でもよいので入れることができるお願い箱を設置して、子ども達の気持ちがわかればと思っております。その中から、子ども達の話を聞く事が出来たらと思っております。

(地域での子ども達への案内は、学校にも協力して頂き、お母さま達にメールでのお知らせ、自治会から広告、また地域の掲示板、伊丹市社会自治協議会へポスター、当日のぼり旗、掲示板案内でのお知らせ、こども食堂ライン・インスタで案内)

今後の展開

こども食堂立ち上げのきっかけが、地域の子ども達に高齢者と一緒に食事をする事で、子ども達には優しい思いやりのある心を育んでもらいたいと思っていましたが、高齢者様の方から声がけ頂き、楽しそうに話をしている姿を見て嬉しく思いました。

いちばん大事な目的は、貧困問題のある家庭の子ども達に何かしてあげたいと思う気持ちからこども食堂を立ち上げましたが、なかなか難しく、特別扱いで来てもらうことは他の子ども達がどう思うのか?またその事で虐めになるきっかけになっては困ると思い、ボランティアの方と話し合ったりしております。

なかなか良い案が見つからず、代金100円がない為に来れない子ども達のために、ダンボール箱に手を入れて自発的に代金を入れて!と書いた代金箱が放置されていたのを以前テレビで見たので、それも提案したのですが、子どもに嘘をつかす事は教育に悪いということで叶わずでした。

そのため募金活動をし、募金が5,000円貯まったら子ども料金を無料にしています。

またアレルギーの子どもがこども食堂に来れないので、アレルギー対応での食事が出来たらと思っています。小麦の代わりに米粉を使ったり、豚丼の時に子どもが「エビ、カニは入っていませんか?」と聞きに来たこともあり、その時はすぐに使った材料を確認して、入っていない事が分かったので、アレルギーを持つ子も食べて帰ることができました。アレルギー対応について何かご指導頂ければ助かります。メニューはカレー、ハヤシライス、豚丼、シチューです。

障害のある方が学校の先生と参加され、他動的なところがあったようですが、子ども達と一緒に落ち着いて食事をして下さいました。大変良かったです。

活動費として、月2回メニューも4種類ということで、金額が大きく、食材地域の方に支援を頂いたり、伊丹市社会福祉協議会から食材のご寄付、タイヘイさんのご寄付支援他、お米のご寄付等を運営資金とさせて頂いておりますが、子ども達ために国からもう少し支援して頂きたいと思います。

活動していくための支援金集めに何かご指導頂ければ有難いです。宜しくお願い致します。

添付資料