「地域助け合い基金」助成先報告

 夢・下小岩

東京都江戸川区
居場所

助成額

136,000円2022/07/15

助成⾦の活⽤内容

2022年7月3日(日)下小岩小学校校庭、体育館をお借りして「第一回 夢・下小岩フェス」を実施します。
これは令和5年度に二つの小学校が統合し、令和7年度に新校舎が建設された後、残る校地を活用して、子どもから熟年者まで、障害のある方も外国籍の方も誰でもが交流できる場を作っていきたいと考えている第一歩の会です。
跡地が地域住民の心の居場所となり、様々な文化、情報を発信し、ワークショップなどの活動を通して共に育ち、高め
合い、支え合える場になるようにと考えております。

活動報告

助成金をいただき令和4年度に2回のイベントを実施することができました。

<1回目> 令和4年7月3日『第一回夢・下小岩フェス』開催 下小岩小学校校庭・体育館
開催にあたり、本会の活動主旨を理解していただき、会場校の校長、副校長はじめ町会や地域関係機関、地域で活動する団体、地域住民の方々などから多くの協力を得ることができ、子どもから高齢者、障がいのある方々も、共に楽しいひと時を過ごしていただくことができました。新型コロナウイルス感染症を懸念して、人との交わりが減少していた時期でもあり、このイベントには予想以上の方が来場されました。

〇助成金でチラシを作成し、統合する二つの小学校(江戸川区立下小岩小学校・下小岩第二小学校)の全児童に学校を通して配布をしていただきました。また、近隣住民には各戸を回りポスティングをして開催を知らせることができました。

〇当日は、カタパルト工作やボッチャ体験、障がい者(児)作品展示、校庭や体育館舞台でのパフォーマンス、どんぐり人形の配布、カレー弁当の配布、昔の小岩の写真展示そして、子どもの居場所として折紙や将棋など好きなことをして遊べる場を設定しました。お茶席体験やヨガ、地域公園でのネイチャーゲーム、紙芝居、ダンスタイムなどは講師の方にお願いし専門的な指導を受けることができ、初めてのことにドキドキワクワクしながら楽しんでいる子どもや高齢者の姿が多く見られました。また、手伝いをした方々からも「楽しかった」「役に立ててよかった」などの声も多く聞かれました。

〇コロナの感染リスクを減らすために、会場内の動線や配置、体験のさせ方、入場者数の把握などを検討し、アルコール消毒液や体温計の準備、熱中症対策などをして臨みました。が、メンバーが少なく、各自の持ち場を進めることで手いっぱいとなり、やや密集してしまった箇所があり、今後の課題となりました。
また、感想などを聞くためのコーナーを設置しましたが、声掛けができず、少数となってしまいました。

〇当日は、区広報や毎日新聞社、東都よみうりの取材を依頼し、記事を通して「夢・下小岩」の活動を地域に広めることができました。後日、活動記録を小冊子にまとめ、関わってくださった機関に配布しました。

*10月、このイベントを知った下小岩第二小学校PTA会長から、「閉校を前にPTAで最後にイベントをするので協力者を募集している」との話があり、予定外でしたが協力をすることにしました。1回目のイベントで好評だった紙芝居や障がい者ダンスチーム、太鼓チームの招聘などにも協力する事ができました。

<?回目> 令和5年3月26日『下二レインボーフェスティバル』に協力 下小岩第二小学校教室
下小岩第二小学校で学んだ児童や卒業生、地域の方々を対象に校舎を取り壊す前に懐かしい場所で楽しい思い出を創ろうとPTAが主催しました。PTA作成のチラシのほか「夢・下小岩」のイベント紹介動画を作成し、事前にPTAや児童に見てもらい、当日は本会紹介のチラシを配布しました。当日は雨天にもかかわらず、900名を超える方々が集まり、思い思いに最後の校舎とお別れをしました。

〇PTAが発注したプロのイベント会社が運営を行う中で、2つの教室を借りて、お茶席体験、ランドセル工作のワークショップ、剣玉体験、どんぐり人形の配布を行いました。前回の反省を生かし、密を防ぐため、お茶席や工作は時間と参加人数、手伝いの配置などを考えて行いました。結果、きめ細かい対応ができ、どの場も盛況で子どもたちの真剣に取り組む姿やできた時の素敵な笑顔が多く見られました。手伝いの方からは「子どもたちの発想に驚いた」「関われて楽しかった」等の感想がありました。また、今回は体験後の感想をしっかりと聞けるよう、アンケート内容も検討し、コーナーごとに用紙を配布、回収してまとめ、次回のイベントに生かせるようにしました。

〇「学校跡地を活用して地域交流の場作り」を目ざしている当会にとり貴重な経験ができました。

今後の展開

私達「夢・下小岩」は令和3年、近隣の小学校2校が統廃合するという情報をもとに、その学校の跡地を活用し、地域の子どもから高齢者、障害のある方も、外国籍の方にとっても安心して過ごせる交流の場を作りたいと考えて活動を始めました。

メンバーは小岩を中心に江戸川区内に住む者がほとんどで、月1回程度集まり、学校の跡地を活用している施設見学をしたり、情報を収集したりしながら、自分たちができること、やりたいことなどを話し合ってきました。今後学校の跡地がどのようになるかはまだわかりませんが、頭で考えるよりは、まず学校利用の実績を創っていこうとのことから、助成金をいただき、昨年7月、『第一回 夢・下小岩フェス』を行うことにしました。小岩駅周辺は再開発が進み、高層マンションが増え、外国籍の方も多い地区です。このイベントで地域住民が交流できる場となったことには大きな意義があったと思います。
幸いにも2回のイベントを二つの学校で行うことができ、地域に「夢・下小岩」の名を広め、実績を残すことができました。
今後、この会を進めていく上での大きな課題として、区が学校跡地をどのようにしていくのか等の情報を得るとともに、跡地を利用して「夢・下小岩」として活動を進めていきたいことを区に伝えていく方法などを具体的に考えていきたいと思います。

<今後の活動について>
・毎月1回程度の会合を行う。
・学校跡地利用について区の考えを聞くとともに「夢・下小岩」の活動を伝えていく機会を持つ。
?行政への働きかけ方などを具体的に知りたいです。
・学校跡地利用を実践している施設見学や運営のノウハウ等を学び、今後の活動に生かす。
?東京近県でよい実践事例がありましたらご紹介ください。
・町会会館を借用し「子ども食堂」を実施したい。
?食育について学ぶ。
?子ども食堂を見学し、ノウハウを学び、実践に生かす。
・7月22日 江戸川総合人生大学 大学祭 同窓会の催事場において、子ども向けワークショップで協力。
・年末までに「第二回 夢・下小岩フェス」を開催する。内容等を検討。
?小学校の体育館を借りる。
?学校と相談して日時を決め、準備を行う。
・全く資金のないボランティア団体であり、会費及び助成金を頼りに活動をしている状況。
?資金調達のしかた。
?協力してくれる若い仲間を増やしたい。
?NPO法人となる研修会を行う。