「地域助け合い基金」助成先報告

 こども応援朝ごはんとおやつカフェなないろ

栃木県宇都宮市 ウェブサイト
生活支援移動支援配食・会食

助成額

150,000円2022/07/15

助成⾦の活⽤内容

【NPOこども応援朝ごはんとおやつカフェなないろとは】
朝ごはんやおやつなど「見えにくい」食をメインにこどもの食の支援を行っております。
【団体設立の目的】
貧困や家庭環境の違いにより満足な食生活が難しいこども(幼稚園児?大学生)を対象とした食育支援事業を定期的継続的に行うことで、宇都宮市の子育て・青少年育成に寄与する。
【なないろの3つの活動軸】
①貧困・飢餓支援②朝食の推進③フードロスの削減
【なないろの仕組み】
企業様よりフードロスになってしまう食品を提供いただく→朝ごはんカフェ・おやつカフェ開催→もしそこでも食品が余ってしまう場合は提携先の児童養護施設様にバトンタッチ。
【なないろの願い】
こどもが日々の食を心配することなく、毎日三食とおやつが食べられることが「当たり前」になる地域。

活動報告

2022年7月から1年が経ち、9月に法人化をし、団体名が「特定非営利活動法人栃木県こども応援なないろ」に変わり、3つの事業を立ち上げました。

【こどもの食の支援】
当会は貧困の当事者を特定しない出張型のフードパントリーの形式で、学校などと連携し、朝ごはんカフェ・おやつカフェと称して、海星女子中学校高等学校(現 星の杜中学校高等学校)・作新学院大学・文星女子高等学校・こども寺子屋(無料学習塾)・なないろ学習支援陽東教室(当会無料学習塾)の校内でフードパントリーを月1回ずつ開催しております。令和4年度はのべ900人のこどもに飲食物を配布いたしました。コストコ壬生倉庫店・東武宇都宮百貨店・カルビー清原工場・ペニーレインなど地域企業12社からロスになってしまう食品を定期的に継続してご提供いただいております。 また、2023年度夏休みに地域と連携し、富士見地区市民センター・さくら市上松山児童センター・鬼怒中学校・姿川地区市民センター・西原地区コミュニティセンターでこどもを対象としたフードパントリーを予定しております。また、こどもレンジ料理教室の開催を今年度6回予定しております。

【こどもの学生服支援】
地域の学校・行政・企業50か所に学生服回収BOXを設置。当会で学生服回収BOXを設置、当会の会員であるリユース学生服を取り扱うお店(地域密着で通学目的の学生にのみリユース学生服を販売していることが条件)に回収と安価(定価の2~3割)での販売を依頼しております。リユース学生服の文化を根付かせ子育て世帯の家庭支援をすることとゴミの削減が目的です。また、コストコ壬生倉庫店より新古品の衣類、福田屋百貨店より新古品のランドセルの寄付をいただき、すべて無料のおさがり交換会を年に3回開催し、ごみの削減や宇都宮市もったいない運動、ママ同士こども同士の関係性の貧困に寄与しております。その他にフードバンクの食品配布会にてリユースランドセルの譲渡、古着deワクチンのシステムを通じリユースランドセルの海外発送をしております。今年7月中に全国初となる「宇都宮学生服リユースMAP」を作成・リリースし、宇都宮市内の制服バンクを行っている中学校、当会の学生服回収BOXを設置している中学校を可視化、行政やこどもの支援団体に配布し、学生服にお困りの家庭に情報が届きやすい仕組みを作ります。
URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000121928.html

【こどもの学習支援】
貧困や不登校や引きこもりなど、様々な課題や困難を抱えるこどもが現状から脱出するきっかけをつくるべく、学習習慣づけをメインに取り組み、高校進学支援・高校受験勉強の伴走支援をいたします。貧困家庭のこどもは、市内の高校に合格できなかった場合に電車で長い時間をかけて市外の高校に通います。それが原因で不登校や中退をしてしまうこどもや、中学校の勉強についていけず不登校になるこどもが多いという声がありました。関係性の貧困の解消としても不登校を防ぐ、不登校になったこども達が学校へ通う第一歩になるように近隣の学校と連携して、塾の運営を行います。また、子育て貧困世帯のこどもを対象とすることで、地域の家庭支援団体とも連携するなど世帯全体の支援ができることを目指します。
実施場所:宇都宮市コミュニティ施設陽東地域コミュニティセンター
対象:中学生・高校生
実施日: 2023年4月5日から毎週水曜日18時~20時
生徒募集協力:陽東中学校・泉が丘中学校・鬼怒中学校
ボランティア募集協力:宇都宮大学・作新学院大学
体制:高校生・大学生・社会人ボランティア10名を先生として配置

今後の展開

1年半弱学校内でこどもの食の支援を継続して行ったところ、活動の認知度が上がり、この夏休みは「フードパントリーを開催してほしい」という地域協議会さま、学校、行政に恵まれ、毎週開催予定が入っております。その中で、当会が設立当初より目標としていた「中学校内フードパントリー」についても学校関係者やPTA関係者よりお問合せいただく機会が増えております。今後は毎日どこかの中学高校大学でフードパントリーを定期的に開催し、地域のこどもの空腹を少しでも満たし、こどもが安心してのびのび育つ地域づくりを努めます。
この1年間、活動を継続、拡大することができたのも、地域助け合い基金のおかげです。ありがとうございました。

添付資料