「地域助け合い基金」助成先報告
食べる健康プラットフォーム
兵庫県神戸市灘区助成額
150,000円(2022/06/27)助成⾦の活⽤内容
事業の3本柱(①「つながる便」②「食育セミナー」③「ニュースレター」)のこれまでの実績を基盤に、継続させ更に発展させます。地域こども食堂をコミュニティ構築の中核活動と捉え、さまざまな階層の孤立や孤独の解消を図り、つながりやすく安心して暮らせる地域社会を目指します。加えて、食品関連企業においては食品ロスの削減、従事するシニアボランティアには、意義ある社会参加でいきがい活動につなげます。(食の循環と人の循環が同にに解決 / 三方良しの事業活動)
神戸市等からの継続的な資金を得るまでの期間に、この活動が途切れないよう活用させていただきます。
主に、①「つながる便」の継続運行・拡充に活用します。
・従来の地域こども食堂に加え、新たに開設されるこども食堂など中心に、必要とされる食材・日時・量などを把握し、希望には迅速に応える。
・地域こども食堂へ配送するための費用(運搬にかかわる自転車リースやボランティア謝金など)
・食材提供企業・団体開拓のための訪問などの活動費
・配送ボランティアの募集、説明会などの費用
活動報告
コロナ禍にあっても、強い志を持って、こども食堂を立ち上げる方が多くおられます。
一方で、財政的な面では、開催場所の確保・ボランティアスタッフ・提供する食事(メニュー・材料コスト)などの課題を各こども食堂も持たれています。
我々としては、主として食関連企業団体のご好意により、定期的に生鮮食品をシニアボランティアがこども食堂へ運ばせて頂いておりますが、物価高騰の時期において大変喜ばれます。
一方、こども食堂の方より、使用料の安い会場の情報、また学習支援の学生ボランティアの確保が難しいことから、紹介いただきたいなどの相談もあります。新たな会場の情報については、他のこども食堂が使用されている会場、また学生ボランティアについては地域の大学への働きかけや無料のボランティア紹介所を繋げることにより、一部解消されております。
「食育セミナー」(講師:神戸大学農学部准教授)の開催においては、参加者間の新しいネットワークに繋がっております。具体的には、こども食堂運営者対象の料理教室開催において、こども食堂運営者が他のこども食堂の活動状況の見学希望などに、調整サポートさせて頂きました。
また「ニュースレター」の発行により、当方の活動が地域の方へより身近に認識頂いていると考えております。さらに一般社団法人の設立(2022年7月)において、食関連企業団体へしっかりご理解頂くために、「リーフレット」を作成し、関係団体等へ配信しております。今後は新たな食材を提供頂ける企業団体へのアプローチが特に重要だと考えております。
今後の展開
素晴らしいことに、こども食堂はどんどん増加しております。
(むすびえデータ:全国こども食堂の箇所数推移 2020年/4,960、2021年/6,014、2022年/7,331(速報値))
食材の提供が必要とされるこども食堂は、今後ともまだまだ増加すると考えられます。
一方において、我々の努力不足の面も多々ありますが、食材を提供頂ける企業団体が限定的であり追い付いていないと認識しております。当面は、食関連団体へのフードロス削減につながる対応(SDGsの一環でもある)として、食材を提供頂ける企業団体の開拓が必要であります。企業団体へ足を運ぶことによる活動、プラス行政などからの何らかの後押しがあれば需給のバランスは緩和されると考えられます。
(食関連企業は、フードロス削減・有効活用について、総論賛成であるが各論具体的取組は相対的にハードルが高い印象です。)
食材を提供頂ける企業団体の増加、そこからこども食堂への生鮮食品の提供先の拡充は、シニアボランティア層が広がり、より良い地域社会につながると確信しております。