「地域助け合い基金」助成先報告

 多様な学生の支援を本気で考える会

北海道札幌市東区
生活支援その他

助成額

150,000円2022/07/01

助成⾦の活⽤内容

今回の助成金を活用し、新たに心理検査の器具を購入することにより、これまで対応できなかった学生の支援に役立てるとともに、近隣の医療機関の状況から心理検査の実施が難しい医療機関や、予約が混んでいて検査実施から確定診断まで時間がかかってしまう医療機関の手助けをしていきたいと考えている。また今回購入を希望している検査については特別児童扶養手当を受給したい家庭に対しても使えるものであるため、マンパワーが許せば特別児童扶養手当受給のための検査が出来ずに困っている家庭の支援もできるであろう。
また言語的なカウンセリングが難しい学生も増えてきているため、物を媒介してカウンセリングとした箱庭療法を実施していきたいと考えている。

活動報告

学生の就労に関する相談を行う際に、知的な課題がみられる学生の検査に活用し支援の必要度のアセスメントを行っています。その結果、医療機関の紹介や、福祉事業所の利用に繋げることができました。また特別児童扶養手当の申請が間に合わずに困っている子供の検査として活用することができました。
学生からは自分のことを知ることが出来たことや、医療機関に繋がることができたこと、これまでどうしていいか分からずに不安でいたことなどが語られており、購入した意味を見出すことが出来ました。
またこのように検査が出来たことにより、専門学校の教員に事業内容を知ってもらうことが出来、それにより事業活動への学生の紹介が増えるなどの効果がありました。また社会福祉協議会との繋がりから、地域の事業所を紹介していただき、学生の職場実習を受け入れしてもらえるなどの展開もありました。高齢者福祉の事業所では、雇用のニーズもあり、実習活動から地域での雇用にも繋がっていく可能性も垣間見られました。

今後の展開

現在行っている活動
2022年9月に法人化しました。現在、障害が疑われる学生の就職の支援に関する活動や、医療機関の紹介、福祉事業所利用の手続きの支援などを実施しています。またメンタルヘルスに課題を抱える専門学校生の無料相談や、専門機関の紹介なども実施しています。中途退学学生については検討中の方から、退学後1年くらいを目安に進路の相談事業を実施しています。

法人の今後の事業展開について
制度の狭間にある方に支援の手が届くことを目標に活動しています。
(1)学習障害児童の相談事業
(2)専門学校の教員のための『発達障害者支援』を支援する事業

添付資料