「地域助け合い基金」助成先報告

 城西まちづくり協議会

岡山県津山市 ウェブサイト
居場所見守り生活支援配食・会食その他

助成額

150,000円2022/07/15

助成⾦の活⽤内容

未就園児親子の居場所事業『子育てサロン「さくらんぼ」』
「子育て世代が少子化・核家族化・転勤などによる地域との関係の希薄化」「孤立した子育て環境での育児不安」「家庭教育力や地域の子育て力・見守り力の低下」「コロナ自粛の影響で子育てにストレス」といった地域課題解決に向けての活動。主に城西公民館で、4月~3月までの毎週火曜日10時~12時に開催。玩具や床マットを備え、コロナ対策に気を配りながら、安全に過ごせる乳幼児向けの遊び場を設置。地域住民がスタッフとなり、未就園児親子10組(25名)程度が集うサロンとして運営。温かな家庭的な雰囲気の中、幼児・保護者同士また経験豊富な地域住民との交流の場を提供。月1回程度は体験活動(絵本読み聞かせ、親子ストレッチ、水遊び、七夕、クリスマス、ミニ運動会など季節の伝統行事、保育園出前保育、大学生によるお楽しみ会)を取り入れたり、保健師・地元愛育委員による育児相談の機会を設けたりする。地域スタッフや保護者向けに講話やワークショップなど研修も行い、子育て力のスキルアップも図る。
4 月 城西公園へ行こう・好きな遊び
5 月 やよい保育園出張保育・好きな遊び
6 月 親研修ワークショップ・育児相談(保健師、愛育委員)・好きな遊び
7 月 七夕会・水遊び・好きな遊び
8 月 水遊び・好きな遊び
9 月 ミニ運動会・好きな遊び
10月 城西公園へ行こう・好きな遊び
11月 親研修ワークショップ・やよい保育園出張保育・好きな遊び
12月 クリスマス会・好きな遊び
1 月 布おもちゃで遊ぼう(津山市社協)・好きな遊び
2 月 豆まき・育児相談(保健師、愛育委員)・好きな遊び
3 月 お楽しみ会(美作大)・好きな遊び

活動報告

津山市城西公民館と城西児童公園で4月~3月末までの毎週火曜日10時~12時の全43回開催し、168組の未就園児親子(延べ348名)と、ボランティアスタッフや講師173名が参加した。玩具を備え、安心安全な乳幼児向けの場を整え、温かな家庭的な雰囲気の中、幼児・保護者同士また経験豊富な地域住民と交流しながら、アットホームな子育てサロン運営ができた。
月1回程度は家庭ではなかなか経験できないような体験活動(小物作り・ミニ運動会・水遊び・育児相談・クリスマス会など)を取り入れたり、地域スタッフや保護者向けにワークショップの研修を行ったりし、保護者だけでなく地域スタッフの子育て力のスキルアップを図った。
保護者の口コミや、津山市の子育てセンターや津山市社会福祉協議会、津山市健康増進課保健師といった関連機関の声かけにより、地区内外から次第に参加者が増えた。またコロナ禍でも第2子を出産したり、外出自粛でストレスを抱えがちであったりする中、子育てを楽しみ、前向きに取り組める保護者が多くなり、「家庭ではできない経験ができてありがたい。」「子どもが喜んで参加している。」「私もいい気分転換になれる。」などの感想も寄せられた。
スタッフからも、「子どもと関わるのは楽しい。」「子どもから元気がもらえる。」「自分も勉強になった。」などの嬉しい声も聞かれ、地域の見守り力の向上を感じた。
家庭的な温かな雰囲気の中、地域スタッフや保健師のサポートにより、同年齢の子どもをもつ保護者同士関わりながら、気の合う友人を見つけ、時には育児の相談にのってもらうことで育児不安の解消につながっている。幼児にとっても、同年齢の幼児やスタッフとの触れ合いを通し、人間関係を構築したり、情緒が安定したりする場を提供できた。
家庭だけでは経験できない体験を積み重ね、またそれを家庭に返していくことで、家庭教育力や城西地区全体の見守り力や子育て力が高まりを感じた。

今後の展開

地域にはまだまだ、子育てに不安や悩みを抱えている未就園児親子がいるものの、十分に掘り起こしができていない。地域スタッフの高齢化や資金の調達など、今後この事業を続けていく上では大きな課題がある。
新型コロナ感染拡大防止に気を配りながら津山市健康増進課や社会福祉協議会、包括支援センター、愛育委員、民生委員と連携を図りながら、地域の未就園児親子の実情を把握していくと共に、回覧チラシやSNSを通して活動を広く広報していくよう努める。子どもや保護者、スタッフへの聞き取りを参考に、内容がマンネリ化しないよう工夫して、参加親子にとっても地域住民にとっても有意義な子育てサロンができたらと考えている。高齢化するスタッフについても常に新しいスタッフ増員を心がけ、地域の人材を掘り起こしていくよう努める。資金面については本協議会が自立して活動していけるよう、今後も引き続き考えていきたい。

添付資料