「地域助け合い基金」助成先報告
NPO法人 ほんじょう寺子屋
埼玉県本庄市 ウェブサイト助成額
150,000円(2022/06/24)助成⾦の活⽤内容
夏・冬の寺子屋体験、寺子屋キャンプ、マリーゴールド企画など、NPO法人ほんじょう寺子屋が主催する今年度の事業に活用させていただきます。
寺子屋体験は、市内のお寺に小学生を集めて、勉強や遊び、修行などの企画を学生が考えて実行する1日の体験プログラムです。
寺子屋キャンプは、今年初めて挑戦する1泊2日のプログラムです。学校や家とは違った環境で過ごすことで、参加した子どもたちの自立心や好奇心を引き出し、心の豊かさを育むことを目的としています。
また、マリーゴールド企画は、市内の高校生・大学生を対象に、マリーゴールドの丘公園でマリーゴールドの植栽・種採集の体験を行います。このイベントを開催することで、新型コロナウィルスの影響で経験することのできなかった想い出に代わる新たな想い出を創り出すことで、参加した学生の青春の1ページに刻むことを目的としています。また、地域の魅力に触れ、普段関わらない同世代と交流することで、まちづくりに対する関心や何かに挑戦するきっかけをつくりたいと考えています。
新型コロナウィルスの流行により、子どもたちの居場所や若者同士の交流はほとんどなくなってしまいました。このような課題に対して、私たちがアクションを起こすことで、少しずつ子どもたちの笑顔を取り戻し、コロナ禍以前の状況に近づけていきたいです。
活動報告
弊団体では、2022年8月から2023年5月までの間に、青少年育成事業を主とした活動を行いました。
8月には夏休み寺子屋体験を実施し、設立から4年目で初めて「初参加の小学生」のみを対象とした寺子屋体験を実施し、30名の子どもたちに参加してもらうことができました。また、ボランティアも地元の高校などから初めてボランティアに参加する学生が集まり、企画・運営に努めました。
9月には「寺子屋キャンプ」を実施し、7名の児童と11名のボランティアで1泊2日 の自然体験活動を行いました。寺子屋キャンプでは、カレー作りやキャンプファイヤー、沢登りなどの非日常的な体験を通して、子どもたちの自立心や協調性を育む活動ができました。
12月の冬の寺子屋体験では市内のお寺で高校生・大学生のボランティアと小学生とが勉強や遊びを通して交流する活動を行いました。この際に、創設以来初となる他団体と連携した企画を実施しました。
当初予定していたマリーゴールドの植栽については、新型コロナウィルスの影響で中止となりましたが、代替事業として竹あかりの展示イベントを2023年5月に実施しました。本イベントは、早稲田大学の放置竹林問題に取り組むサークル"BAM部"と共催で、竹に穴を開けてあかりを灯す「竹あかり」を本庄市内の神社で約300本展示しました。竹の切り出しから加工、当日の設営まで全てを学生が行い、そこに本庄市内のさまざまな方を巻き込みながらイベントの実施に至りました。イベントでは、3日間の展示を通して1,000人以上もの方にご来場いただきました。
これらの活動を通して、弊団体の理念である"子どもたちの心の豊かさを育む”ことや、地域との新たなつながりを持つことができました。特に、竹あかりの展示イベントでは、従来の学生と小学生のみでの活動ではなく、地域の多世代の方々にご協力をいただきながら開催できたことは、本事業の最大の成果だと考えています。また、新型コロナウィルスの流行により、思うように活動できなかった期間もありましたが、時間が経ち、規制が緩和されたことで、2023年はコロナ禍以前の活気ある活動に戻ることができました。
今後も地域と連携をとりながら、継続的に子どもたちへの支援やまちづくりの活動を行っていきます。
今後の展開
ほんじょう寺子屋は、高校生・大学生のボランティアが主体となり、学生の「やってみたい」という想いをカタチにするために活動しています。
学生が自ら考え、行動し、子どもたちや地域のために活動することは、学生自身の成長や自信に繋げることができます。より多くの学生にこの活動に関わってもらい、ほんじょう寺子屋が若者の居場所として今後も末長くあり続けるような団体にしていきます。
また、学生主体のまちづくり団体として、いずれ私たちの活動が本庄市の活性化につながるような活動にしていきたいと考えています。