「地域助け合い基金」助成先報告

 わがら広角

和歌山県新宮市
居場所見守り

助成額

150,000円2022/06/29

助成⾦の活⽤内容

今回、地域住民参加による「運動会」を実施主体となる「わがら広角」が開催する。貴助成金を活用するに当たり「アゲイン広角運動会」と位置づけ、一時の活気ある地域(広角)の再現を図る。
令和3年10月「わがら広角」(会員世帯数:62世帯)を立ち上げ、地域の現状や課題に取り組む活動を行っている。
わがら広角の「わがら」とは、地域特有の言葉として「地域住民の結束と仲間意識」を表し「自分ら又は我々」などの意味を持つ。高齢化や住民意識の多様化により、地域行事(神社の例祭・防災や減災など)及び町内会活動への参加者が年々減少し、今後の活動や運営が困難な状況にある。そのような中、平成23年9月当地域を襲った紀伊半島豪雨災害以降、当地域は高台ということもあって、若い世代が家を建て移り住んでいる。
こう言った若い世代に、地域の現状を理解してもらいながら課題の解決に取り組んでいる。
他方、地域住民には地域行事などに積極的に参加できる仕組みを作り「わがら広角」の活動方針となる、「健康と運動・娯楽や教養・高齢者の見守り」などの行動を行っている。このように地域と向き合いながら一時の活気ある地域(広角)を再現する。

活動報告

11月6日(日)「アゲイン広角運動会」には、地域の幼児・小学生40名とその保護者・地域住民70名、総勢110名の参加があった。
地域住民の高齢化や住民意識の多様化によって、町内会や行事などへの参加者が同じメンバーに偏り、今後の課題となっている。
その様な中、運動会を通して「一時の活気ある広角の再現」を目的として参加募集を行ったところ、当地域に移住した若い世代を中心に応募があった。
その若い世代に対し、活気のあった一時の広角地域を紹介(小学生の貸し切りバスによる集団登校・神社の祭り・盆踊り大会など)した。
又、地域住民には、活気のあった広角に思いを巡らせ往時を感じてもらいながら、いっときを楽しく過ごしてもらえるように呼びかけた。
ラジオ体操・子供の駆けっこから開始と同時に子供達の勢いにも押され、高齢者や住民も全種目に参加があり、予想を越えた雰囲気で終始賑やかに楽しく進行出来た。
今後は、若い世代と交流を深め、地域の現状を理解してもらいその視点によって課題の解決に取り組みたい。
特に、参加した親子(子供4名)は、コロナ禍の中で幼稚園などでの行動に制限があることに対し、久しぶりに晴天の元、思い切り飛び回り沢山の賞品を手にした喜びを興奮気味に語ったと言うお話を頂いた。

今後の展開

「わがら広角」は、昨年10月発足して1年、少しずつ歩みを進めている。
今後、活動を活発化させるためには、地域住民の理解と協力が不可欠となる。
その為には、若い世代との交流は基より、地域住民には行事などに積極的に参加できる仕組みを作る必要がある。
特に、健康(食生活・体操など)や運動(グランドゴルフ・卓球など)そして娯楽(健康麻雀・カラオケなどのサークル活動)などを中心とした事業を実施したいと考える。
又、子供たちと一緒になって地域を盛り上げるとともに、その保護者との関係を築きながら地域住民と一体となって「わがら広角」の歩みを進めたいと考えている。

添付資料