「地域助け合い基金」助成先報告
精神保健福祉ボランティア アンダンテ
広島県府中市助成額
120,000円(2022/06/16)助成⾦の活⽤内容
自主活動グループへ参加するメンバーさんは、障害福祉サービス事業所で清掃や内職の作業をしておられ、限られた空間での生活を余儀なくされております。月に一度は作業を離れ人生経験豊かなボランティアや仲間同士で楽しい時間を持ちたいとの要望もあり、一般社会の人達と触れ合う機会も大切と考え、メンバーさんの希望を大切にしながら年間行事計画を立て実施しております。
今までの活動で、メンバーさんから出てくる声は「バスで○〇へ行ったのが楽しかった!!」です。出かけた先でのメンバーさんは、知らない人にも進んで声をかけたり、普段見る事が出来ないような笑顔を見せくれ、心から喜んでくれているようで、本当に実施出来て良かった!!といつも感じています。このような活動を通して少しでも自立心を養い、社会とのつながりを濃く、深くしていって貰いたいと願い計画しました。
活動報告
この度のボウリングゲームの行事には、府中市中心部から約30キロメートル離れた市内上下町から初めてさわやかフレンドへ参加のご夫婦が有りました。
この自主活動のグループの存在を何で知ったのか?と聞くと、上下町の保健センターへ配布していたさわやかフレンドとあすなろ会の勧誘チラシを見て参加したそうで、勧誘チラシが役立っている事に喜びを感じました。
まだグループの雰囲気に慣れない様子でしたが、卓球やボウリングを楽しんでおられた様子でした。
ボランティアのアンダンテ会員も積極的に声をかけ緊張を解く努力をし、今後も時間が許せば参加して欲しいと誘ったところ、嬉しそうな表情をしておられましたので楽しみにしております。
今のところ地域の方たちと障がいをお持ちのメンバーさんとの交流は出来ていません。
精神障がいについてアンダンテ会員は市の健康推進課が主催された「精神保健福祉ボランティア養成講座」を終了した者で組織しています。精神障がい者を奇異な目で見たり、興味本位で質問したりすることがあれば当事者にとってプラスにならないだろうとの思いから、現在のところは長い間の交流で気心の知れたボランティアで支援しています。
今後、地域の方の多くが養成講座を受講し、理解を深めたうえで、アンダンテへ加わっていただけることを願っています。
今後の展開
今回の行事に限った事ではありませんが、地域の人達には「精神障がい者の支援」と言うと二の足を踏まれる方が多いように感じています。
2006年と2009年に実施された「精神保健福祉ボランティア養成講座」を受講され終了された方はい多いのですが、ボランティアとして活動して下さる人が少ないのが現状です。
2006年に立ち上げた「精神保健福祉ボランティア アンダンテ」も会員の高齢化が進み、会員自身の健康、ご家族の介助などの理由でアンダンテを去って行かれる方が多くなっています。
今後、この支援活動が続けられるのか心配しております。
健康福祉課へ「精神保健福祉ボランティア養成講座」を開催して支援者を増やす取り組みを進めて頂けるよう要請をしていきたいと考えています。