「地域助け合い基金」助成先報告
那須こども食堂 ザ・テーブル
栃木県那須町助成額
150,000円(2022/03/01)助成⾦の活⽤内容
こども食堂の活動として、食事の提供のみならず、子ども達が気軽に楽しく過ごせるように、学習支援、遊び、また子供たちが楽しめる作業などを計画しています。地域でそれぞれの分野で技能をもった方たちのサポートも頂きながら、楽しいイベントも考えています。
活動報告
那須こども食堂 ザ・テーブルは貴財団からの助成金を始め、町からの助成金や地元企業、地元住民の寄付を原資として運営してきました。スタッフはすべてボランティアで手弁当での運営をしております。
当初は月2回の日曜日の11時から14時に開催しましたが、10月からはさらに月1回学校の部活のない水曜日15時から18時に開催、本年1月からはこれを月2回とし、現在は合計月4回開催しております。日曜日は主に小学生や未就学児が保護者と共に参加しております。
那須町は栃木県の最北に位置し、那須岳を含む広範囲にわたっていますが、公共交通が乏しいため、こども達は大人の送迎なしには参加が難しい状況です。
全国的に子供の貧困、心の問題、不登校、いじめ、ヤングケアラーなどが問題となっており、これらの課題を解決する一助になればとこのこども食堂を立ち上げ、子供たちの悩みを聞いたり、子供たちの居場所としての役割をめざしていますが、現状では子供達からよりは同伴のお母さん達の悩みなどを聞くことが多いです。お母さん達もたまの日曜日にこどもと一緒にここに来て食事前には別紙のように毎回いろいろ小さな催し事を一緒に楽しみ、食事をして、ほっとした時間を過ごしていると思っております。
帰りには近くの道の駅などから頂いた野菜や米を小分けにしてお母さんたちに持ち帰って頂いております。
水曜日の15時からは主に、すぐ前にある那須中学校の生徒たちが来て、宿題をしたりパソコンの指導を受けたりしてすごし、16時半ころから軽食としてサンドイッチかおにぎりなどを食べ、その後も保護者が迎えに来るまで、友だちとおしゃべりしたり、勉強したり、ゲームをしたりとそれぞれ過ごしています。
まだ子供たちの悩みなどを聞きだすところまではいっておりませんが、おいおい子供たちの相談相手となれるようになればと考えています。
今後の展開
この那須こども食堂ザ・テーブルの存在を「ザ・テーブル便り」の発行やホームページ、SNSなどで発信しておりますが、まだまだほんとうに来て欲しいが来ることができない子供たちがたくさんいると推測します。
「活動報告」でも述べましたが、ここに来るための交通手段が一番の問題で、母子家庭などではお母さんが仕事に出ると子供の送迎が不可能です。
那須町の担当部署には機会のあるごとにこの問題を提起しておりますが、なかなか解決策を見つけることが難しいです。
那須町の多くの方たちには年会費を頂くことで、那須こども食堂のサポート会員になって頂いておりますが、これにも限界があり、チャリティーバザーやチャリティーコンサートなどを開いて資金集めをしておりますが、やはりこの活動を永く続けていけるだけの資金の確保の問題が一番悩ましいです。