「地域助け合い基金」助成先報告
みんなで多文化交流in大島
東京都江東区助成額
150,000円(2022/03/01)助成⾦の活⽤内容
高齢者は買い物、病院まで何歩でもないところでも生活に不自由。 外国人女性は買い物、子育て、学校行事、文化、地域の慣習、言葉等で往々困っている。そこで地元町会長、自治会長等も加わり「助け合い地域を作ろう」と学生たちと話し合い、そこに大学の日本語教育の先生3氏と区、国際交流協会、社会福祉協議会等も参加し、言語と文化の交流を通して助け合いの街づくり、モデル地区を作り、区内から近隣区へ広げて行くことになり、2年の準備の結果、今年3月6日を第一回の活動が始まる。 1,日常会話教室 2,お国自慢お料理教室=食事会 3,小さなイベント 4,各地のイベント参加(盆踊り他) 5,大島地区祭り(パレード約3,000余人)参加(沿道には2万人)、各種各地もようしに参加。 6,病院、買い物、学校等双方が助け合い地域づくりを育む。
活動報告
1.いただいた助成金は、不足の民族衣装をそろえるための補助にしたり、日本語指導の講師料、イベント時の補助金を考えていました。
2.外国居住者は、自分の事は自分達で準備 する習慣があるのか、イベントでは屋台を出すことを希望し、そこでの収益を会にそっくり寄贈した。
3.日本の住民が親しくし、一緒に行動する事を“よろこび”としている事を感じた。
4.未だ会として一年半、イベントの参加者は多いが、その為の会議や準備に集まる人が多いとは言えない。ひとつに「日本語がむずかしくて」との声があり、特にママ達は日本語を覚えても、日本にいながら日本語を使う機会がないことも原因。
5.永住希望の外国人が多いので、これからは地域住民が先生となって、日常の日本語教室を開ければと考えている。
6.子ども達は小学校にあがると遊びの中で自然に言葉を覚えていくので日常的に心配はないが、高学年や中学生になって渡来した子ども達には、日本の引き込もり生や、学習不得意の子ども達向けに支援を行う有志(200人位)が、無料の学習支援を区内4ヶ所で始めている。代表(寺子屋のみならず2023年4月から財団の助け合いパートナー)は応援、支援をしつつ、つなげていく準備をしている。
今後の展開
江東区は外国人人口が新宿・足立・江戸川に次いで4番目に多く、当団体設立当時にも3万人余の人々が暮らしており、特に大島地区では、築50年余のUR(公団)2棟の外国人居住人口は日本人より多く、その多くが若い家族で、高齢の日本人住民や前から暮らしている住民とゴミ出しの問題、夜遅くまでホームパーティーをする等、 溝が出来ていた。
災害時の心配もあり、何とか助け合いの地域にならないかとの事から、大島地区九町会の町会長に集まってもらい、話し合いがスタート した。
1. 理念
「人は誰でも幸せに生きたい、共に暮らす地域の人々が声をかけ合い、手を取り合い、助け合い、みんな笑顔で『ありがとう』の社会を作ろう」
2 活動
①第一日曜(月例)10時~11時30分…全体会・イベントや地域祭りの協議、準備
②第三日曜 14時~16時…ランゲージイクスチェンジ、毎回テーマを出し日本人はなるべく英語で、外国人は日本語での会話(グループ毎)。終了後それぞれグループ代表が発表
③時々のイベント…
例1/子ども達だけのゲーム・ワークショップ・友達づくり
例2/料理パーティー
例3/カヌー体験教室(インストラクター付)
例4/秋祭・模擬店、民族の歌、踊り
例5/恒例地区祭・そら豆祭り(毎年7~8千人が来場)に初参加、インドネパールの踊り
例6/江東区大島地区祭・(a)歌謡・ダンス大会(土曜)、(b)パレード(サンバ、流し踊り、各小学校鼓笛隊、外国人は民族衣装で初参加(見物者が2万~3万人)
先づ外国居住者と地域の代表的な皆さんが馴染んで、次に外国人居住者の出番をつくり民族の伝統を表現して、相互にお互いの素晴らしさが理解できるようになる。
(日本の)高齢者は外国の人達の買物のアドバイスや子ども達の見守り、外国人は高齢者の重い荷物、道路の段差や階段での補助等が自然と手伝えるような地域、特に今後起こるかも知れない自然災害時には、相互に助け合えるような助け合いの地域にしていく。