「地域助け合い基金」助成先報告
TKD881
長野県信濃町助成額
149,000円(2022/03/28)助成⾦の活⽤内容
コロナ禍において、人との関わり方がより難しく複雑になり、現代社会の課題でもある居場所作りが重要になっています。募金活動を行い皆様からいただいた資金を即刻地元の子ども食堂へ寄付させていただく中で、子ども食堂を運営している方々も実費でやられている方が何人かいらっしゃいました。最重要課題と言われる居場所作りですが、実際は、民間の誰かひとりの『どうにかどうにか支えたい。続けたい。子ども達に明るく生きていってほしい』という思いで、なんとか運営しているのが現状でした。社会のために一生懸命に活動してくださる方々の支援を行い、子ども食堂を利用するご家族、身寄りのないお年寄りや児童養護施設卒業者など、頼れる場所がない方々の生活・心の支援の活動をさらに拡大・定着させたいと思います。
・子ども食堂支援募金活動の全国開催にむけての一歩とし、山形市で募金活動を行いたい
・子ども達をスキーに招待し、チャレンジや人とのふれあいを作り、明るい希望を持ってもらえる機会の提供
この、支援・招待するための支援金集めを行うボランティア活動の諸費用に使わせていただきたい。
活動報告
この助成金をもらう段階は、子ども食堂支援街頭募金を長野駅前、松本駅前の2か所で行なっていた。しかしながら、この助成金をもらったあと、直近の1年間は全国6県(長野県長野市、松本市、上田市、諏訪市、富山県富山市、石川県金沢市、愛知県名古屋、京都府京都市、福岡県福岡市)で、募金総額は約400万円にも及んだ。それを全額各地の子ども食堂に寄付することができた。やはり、大きかったのは、自分たちの活動が認められた感覚である。それによって、活動は勢いづいた。全国6県においてやっていくということは、確かに経費もかかった。しかし、基本的には横の繋がりがなく、自力で頑張る子ども食堂の気持ちを横に繋げることができたことは大きい。この活動を支えたのは地域である。しかも、ハンデを抱えた老人たちも活動を支えてくれた。その老人たちに、現在は時給1,500円という仕事を与えることができた。高級リゾートの清掃を行なっている。一泊6万円、この清掃費をより一層高いレベルで維持できるように訓練を行う。
それこそが介護予防となっている。実際に認知症指数40であった女性も、指数が80まで回復した。振り返ってみると、子ども食堂支援街頭募金は実質的に街頭に多くの人が立たなければならない。全てはボランティアで行い、集まった資金には一切手は出さずに全額を寄付していった。その姿勢に、この助成金の15万円が加わった。それは、水を得た魚のように、自由に泳ぎ出していったと思う。日本人の心の中には、今の社会を生き抜いていくのに助け合っていく、その精神がまだまだ息づいている。そういう流れがわかる一連の出来事であった。この助成金には、感謝いている。我々に勇気と活力を与えてくれた。「ありがとうございました」の言葉しかない。
今後の展開
この活動をより広くすることと、一つ一つ起こることを確実にこなしていきたい。といってもやはり厳しい状況 、 である。活動は広がる。確実に広がりを見せる。そこに地域のリーダーを数多く輩出しなければならない。希望的観測であるが、必ずできると思っている。地域のり-ダーの資質の向上を図っているが、それは法律だとか、議論に長けているだとか、そういうものではなく、みんなでこの時代を生き抜く、協力しながら生き抜くという、人間本来の持ち合わせた資質、これを全面に引き出していける組織力をつけたい。それは、政治でもできないし、個人個人の力でもできない。小さな変化を大きな変化に変えていく。個人から団体へなる前の段階の集団。個人でもなければ、団体でもないこの形態が、新たな展開を作り出すと思っている。団体となった時に、多くの腐敗を見てきた。その過ちを犯すことなく、一歩づつ進んでいきたい。みんなの身の丈にあった幸せのために。