「地域助け合い基金」助成先報告

一般社団法人 キッズベース

岐阜県岐阜市 ウェブサイト
居場所生活支援配食・会食その他

助成額

150,000円2021/12/10

助成⾦の活⽤内容

団体の活動においては、地元の中学校と連携し、子ども食堂と学習支援やフリースクールに通う子どもの出席対応に向けたミーティングを展開しておりますが、こうした中、現在実施している学習支援を毎月第1第3土曜の2回から毎週開催に拡大するため、市との調整で新たに市の助成を確保することが決まりました。
今回は、その支援が始まるまでの間、既にあるニーズに対応するため、先行してこの助成金を利用して取り組みを開始したいです。

活動報告

学習支援開始のきっかけは、様々な事情で学校に通えないや、経済的な事情で学習塾に通えない子供たちに教育のハンディを持たせたくない想い。ただ予算の都合で月2回土曜日隔週開催しかできないことの現実にストレスを感じていた。時間が足りない。月2回の2時間程度でどこまで教えることができるのだろうか?もちろん目標はそれぞれだし、皆が5教科500点を目指すわけではない。それでも各々の目指す進路についてや学習内容を知るコミュケーションの時間も足りない。これは胸を張って学べリラックスできる居場所を提供しているといえるだろうか?それが今回の助成金をきっかけに毎週開催となれたことは大きな進歩だと感じている。もちろんチューター謝金がすべてまかなえたという訳ではないが、一歩踏み出すきっかけをいただけた。上記の活用結果報告にも記したが毎週開催することで、毎週保護者も顔を出すことになり、自然と学習中はお茶会が始まった。このコミュニティは発達障害の子をもつ母親が多く、互いに学校や病院の情報交換やイベントの共有がされ、翌週には新しいお母さんが情報と悩み相談に訪れるようになった。そして、同じ悩みを抱える保護者(母親)たちに学習支援と保護者サロンの存在が広まり、学資支援利用の子どもも増えているし、これからも増え続けるだろう。本当に採択していただけたことに感謝しかない。

今後の展開

我々は学習塾を母体として、月曜から金曜までの週5日間子ども食堂を開催し、週1回の学習支援と夕方塾が始まるまでの時間帯フリースクールとして活動しています。それはどれもが必要だから。週1月1とイベント的に子ども食堂を開く団体はあるけれど、毎日お腹はすくのです。人はお腹が満たされれば前をむいて歩けるから我々はできるレベルでサポートしたいと週5日小中学生対象に無料で食事を提供することに決めました。しかし満たされたお腹も永遠なはずもなく時間がたてばまたお腹がすく。ではどうすればいいのか・・様々な事情で食事がまともに食べれない子や学校にいけない子がいます。経済的事情・ネグレクト・発達障害など事情はこどもの数だけ存在していますが、共通していえることは、現状か抜け出すには自分で歩くしかないとうこと。では自分で歩くのに必要なものは何か?時間はかかるけれど確実に成長させてくれるのは教育だと我々は考えています。昨年文科省から教育委員会と民間のフリースクールで連携をとるよう通達がありました。戦後教育のシステムがそろそろハマらなくなってきたようです。であれば不登校という選択もありかもしれませんが、社会へでたらどうでしょう?だれよりも秀でた才能があればよいでしょうが・・皆が持っているわけではない。特性だから人とコミュケーションがとれない。特性だから数学ができないは経済社会では通用しないでしょう。だから時間のある今のうちに学んでもらいたい。人の倍かかるなら3倍かければいい。他人の気持ちが理解できないなら、これをすると嫌われるや好かれるをパターンで覚えればいい。通ってくる子どもたちが数年後にこの道に進みたいと決めた時に進むために必要な切符を持っている状態にしたいと思っています。できれば何枚も。最終的にその切符は使わないのも彼らの自由。進みたいけれど術がないからあきらめるしかない悲劇は避けてやりたいんです。寄付金や助成金ではまったく足りず学習塾の利益から今は活動していますが、活動内容が広く認知されサポートしてくれる団体や企業が増えていったら、無料の学習支援と子ども食堂を毎日開催し、フリースクール同様に出席扱いになるよう学校と連携をとり運営していきたいですね。同様に保護者サポートも毎日開催したいと考えています。今回、保護者同士の情報交換会が自然発生しましたが、相談したり励ましたりとする活動は同じ悩みを抱える保護者同士ずいぶんと救われると聞いていますし、家庭で親が自分のことでどんよりと落ち込んでばかりいる姿を見続けることは子どもにとっても悪影響でしかありませんから。

まだまだ先は長いですが出来ることからコツコツとやっていこうとキッズベースは考えています。

添付資料