「地域助け合い基金」助成先報告

NPO法人 ウィーズ

千葉県船橋市 ウェブサイト
居場所見守り生活支援配食・会食

助成額

150,000円2021/10/25

助成⾦の活⽤内容

家庭環境に悩む子どもたちと、地域の人たちとのつながりをさらに生み出すため『一緒につくる、一緒に考える、一緒に食べるふれあい晩ごはんの会』を月に2回開催します。(子ども20人、大人10人)
①市民農園を借りて地域の人たちと一緒に野菜作りを春に向けて11月からおこないます。
②野菜の収穫が可能になったらどんなメニューを作ることができるかを地域の人たちと一緒に考えます。
③それぞれの役割を決めて地域の人たちと一緒に調理します。(2022年3月より)
④地域の人たちと一緒に食事をします。余った野菜は子どもたちが持ち帰ります。
子どもたちの体験の場はコロナ禍において奪われました。困窮世帯では習い事や課外活動への参加も叶わず、親や学校の先生以外の大人とのつながりもさらに希薄になっています。
「つくって食べる」ということを通して、人とのふれあいや食育はもちろん、子どもたちに気づきや達成感をもたらしたいと考えています。

活動報告

<どのような活動ができたのか>
私たちは、家庭環境に悩む子どもたちと、地域の人たちとのつながりをさらに生み出すため『一緒につくる、一緒に考える、一緒に食べるふれあい晩ごはんの会』を月に2回開催しました。(平均子ども20人、大人10人の参加)
「一緒につくる」は野菜をつくること(農業)、調理をすること(料理)の2つをおこないました。市民農園を借りて地域の人たちと一緒に野菜作りをおこない、春は茎ブロッコリー、夏はナスやトマト、小玉スイカ、秋にかけてはレタスをつくることができました。調理では地域の方(高齢者の方、聴覚障がい者の方等)に参加していただき、手話などそれぞれの得意分野を活かして子どもたちに関わってもらいました。「一緒に考える」では、つくった野菜を中心にどのような献立ができるかを皆で考えました。
そして「一緒に食べる」では毎回地域の方々が紙芝居やクイズなどの出し物を用意してくださり、みんなで楽しみながら食事会を行うことができました。

<すすめるうえでどのような苦労があったか>
子どもから高齢者まで参加する中で、感染対策をどのようにとりながら実施するかは常に課題でした。
空気清浄機をレンタルしたり、こまめに手洗い・消毒をおこなったり、参加者同士で協力しながらできる対策を講じることができました。

<新たな協力者の状況>
生活支援コーディネーターに月1回以上のつながり創出カフェを開催いただき、地域の方々とのつながりの場を持つことができました。結果として手話サークルの方や消防団の方、議員さん、居場所を運営されている方などさまざまな方にこの事業に参加いただくことができました。子どもたちも様々な方に出逢うことができ、とても良い経験になっていると感じます。

<その他>
この事業を通じて、地域の支援者、高齢者、子どもたち、親御さん、様々な方がコロナ禍でいきがいややりがいを見失いがちであったことをあらためて実感しました。こういう場をつくってくれてありがとうという言葉を方々からいただき嬉しかったとともに、今後も続けて行きたいと強く思いました。この不安や孤独が高まる時代において、人々が安全に集まれる方法を追求し続けたいと思います。

今後の展開

コロナ禍において、子どもたちの孤立や経験を積む場の減少といった課題はとても大きくなっています。
今回、みなさんからのお力添えによってできたこの事業は、地域の大人と子どもたちを繋ぐためのフックのような役割をしてくれていると思います。

今回は、私たちが運営する子どもの居場所「みちくさハウス」がある千葉県松戸市にて本事業を実施しましたが、この事業は日本全国どこにおいても必要であると感じます。

私たちは、来年3月に東京都練馬区にみちくさハウス2をオープンさせることが決まっています。
練馬の地でも、今回の経験や生活支援コーディネーターさんと連携させていただいた実績を励みとして、同様の活動をしたいと考えています。

添付資料