「地域助け合い基金」助成先報告
地域協働総合文化本部
広島県呉市助成額
107,000円(2021/10/15)助成⾦の活⽤内容
少子化による教育減少や働き方改革による顧問不足により、子どもたちの学校生活の楽しみである部活動も、削減されつつあります。令和5年度には、土日の部活動が廃止になりつつ、地域に移行する傾向がある中で、子どもたちの希望を叶えるためにも、地域が協働してサポートしていく体制を整える第一歩となるのが、本団体の活動であると考えています。地域の講師の方や、ボランティアの大学生、幅広い年齢層とふれあっていく中で、自分の住んでいる地域に愛着をもち、自立と貢献する心を養いながら自分に出来る可能性を見出せる子どもの育成に向け、大人たちが一丸となってサポートしたいと思います。
活動報告
団体の立ち上げは8月。助成決定が10月と、2か月間、藁にも縋る思いで貴財団に応募しました。
0円資金からの立ち上げ、さらには指導していただく講師の方も不安定なまま、助成決定の連絡をいただいた時には、やっとスタートラインに立てるんだと感動しました。
11月3日 文化の日に初めての活動を開催できました。
講師の方は地域の保健所でご指導されている先生で、参加した子どもたちは5~6人とわずかでしたが、楽しい時間を過ごしたのを覚えています。
クリスマス会を開催したり、季節に沿った作品を作成したり、2022年3月には地域を越えて「お楽しみ会」を開催することができ、幼稚園さんから中学3年生までが参加する盛大な活動となりました。
過ごしてきた時間を振り返ると、楽しい時間ばかり思い浮かびますが、活動を理解してもらう周知をするには大変時間がかかりました。また、「ボランティアでご指導いただく」という壁が、毎月のように課題となり、その度に地域の方にご連絡したり、指導していただいた先生にご紹介していただくなど、綱渡りのような日々が時に心重たく、涙した日々も数え切れません。
ただそこには、「子どもたちのために」という一心で、教育環境を必ず変えてやるんだと揺るがない気持ちしかなく、その思いが通じてやっと1周年を迎えることが出来ました。
2022年11月19日、20日
地元のイベント 「安浦町新ええとこ祭り」 出店いたします。
販売品から、地域と協働してきた成果を感じていただけると思います。
・バナナチョコ春巻き(安浦町内:料理部の先生直伝、フィリピンのおやつ)
・瓦作品(安浦町内:上田瓦商店×安浦町内:書道教室鈴木先生 コラボ作品)
・しめ飾り(安浦町内:マム花こじろ生花店)
・オリジナルTシャツ(倉橋町まちおこし協力隊、安浦町まちおこし協力隊)
・田万里家(野菜・豆乳マヨネーズ・豆乳クリームチーズ)…販売場所提供
・ホオノキ(無添加食パン)…販売場所提供
バナナチョコ春巻きの仕込み場所…安浦 うどん処やまき
フライヤー 貸し出し…安浦 かきの里山根水産
長机…安浦会館
大学生ボランティア 7名…広島国際大学
今後の展開
部活動を増設したい、と始めた活動でしたが、時代は地域移行へと変わりつつあります。
部活動で学ぶ人間関係や放課後の楽しみをこれからもかわらず、子どもたちには体験してほしいと思います。
ただ文化活動をするだけではなく、当団体では参加対象を小学1年生から中学3年生とし、また大学生ボランティアの活用など、幅広い人間関係の中で子どもたちには先を見る力であったり、ひらめく力、感謝する心を養ってほしいと思っています。
また大学生には、教育関係につきたい、起業したい、という社会人が間近となっている年代で、活動の企画や運営など、どのように町と子どもが協働していけるかを考える場になったらいいなと思います。
この活動が周知され、同じような状況で悩むほかの地域の方の道しるべとなるよう、しっかりと基盤づくりをして、子どもたちの成長を見守っていきたいと思います。