「地域助け合い基金」助成先報告

NPO法人 アイリス

兵庫県伊丹市 ウェブサイト
居場所その他

助成額

131,000円2021/09/17

助成⾦の活⽤内容

伊丹市西台5丁目1の元米穀店空き店舗を利用して、オーナー様より、地域の居場所づくりをしたいので、既に他地域でケアラーズカフェを開催している弊団体に協力をしてもらえないかとの相談があった。伊丹市西台地区は伊丹市の商業中心地であり、近年店舗の入れ替わりが多く、コロナ禍の中で更に人と人のつながりが希薄になっているが、昔のような、誰でも気軽に立ち寄って交流できる場があればいいと思っている住民の方がたくさんおられる。店舗はメイン道路に面しており、人通りも多く、近隣には、病院や高校があり、多世代の人が行き交う場所であることから、誰でも立ち寄れることのできる最適の場所であると考え、この店舗を活用して、活気のある地域のつどい場として、アイリスが主体となってカフェを開設したいと考えた。当面は週1回のペースで開催したい。
店舗が古いことから、水回りは、オーナー様が改修工事を行った。その他の内装に関しては、地域の方や既に現役リタイアされた方などを巻き込んで順次協力いただき、改修していきたいと考えている。
コロナ感染症対策を徹底し、カフェ開設に必要な備品を整え、継続して運営していくことに活用したい。

活動報告

地域の居場所づくりのために、伊丹市西台の元米穀店の空き店舗を手づくりで改装し、会議机や椅子、感染対策のためのパーテーションや衛生用品を購入しました。
私たちアイリスが主体となって、介護者の支援をするために、心の癒しの場として、リンパマッサージの先生とアロマテラピーアドバイザーの先生がボランティアで参加し、ハンドトリートメントやリンパのケアをしながら、悩みや困りごとを聞く会「心トリートメントの会」「リラクゼーションの会」として参加者同士が交流して情報交換と癒しの場を作りました。
平日が良いのか、休日が良いのか、試行錯誤しながら始めましたが、店頭やSNSを見て、立ち寄る方が徐々に増え、毎回楽しみにされる方が増えてきました。
コロナ感染症拡大のため、1月と3月は開催を見合わせましたが、オーナー様のお知り合いで介護施設で陶芸を教えておられる方が、コロナのため活動場所がなくなり、ご近所の方に声をかけ陶芸教室を開催し、また絵手紙を書く会なども始めることができ、少しずつ地域に周知されつつあります。
まん延防止措置で、思うように活動ができない中、通りがかりの人に少しでも癒しをと、まちかどギャラリーとして店の中をオープンにして、ご近所の高齢者の方の絵画や手芸の作品を展示したり、絵手紙を飾ったりして、コミュニティの場づくりに努めました。
コーヒーやお菓子・消毒液などは、アイリスを応援して下さる方々の寄付で補いました。

今後の展開

感染も落ち着いたことから、4月からは、毎月第4水曜日にケアラーズカフェRIBBONcafeを定期的に開催します。
RIBBONcafeでは、介護者だけではなく、介護経験者や介護職の方、高齢者など誰もがつどい楽しめる交流の場を作っていき、私たちの活動の趣旨である介護離職をなくすために、正しい情報の提供と備えの大切さを伝えていきたいと考えています。
伊丹市の商業の中心であるために、ご近所同士の人と人のつながりが希薄になりがちな場所で、昔ながらの地域のつながりの場が広がり、高齢者や介護者が社会から孤立することのないよう、介護への理解を深め、支えあう意識を高めるために、継続して活動を続けていきたいと思います。 

添付資料