「地域助け合い基金」助成先報告
NPO法人 柏倉家文化村
山形県中山町 ウェブサイト助成額
150,000円(2021/09/28)助成⾦の活⽤内容
「みんなの居場所 岡縁里(おかえり)」は、古いまちなみが残る地域に空き家となっていた旧家を活用している。約700坪の敷地に2棟の建物と畑や庭園があり、野菜つくりや庭園の整備など身体を動かす活動を通して利用者同士の交流をしていることが特徴である。拠点としている15坪ほどの建物は、もとは農作業小屋だった建物をリフォームしたもので、ワンルームの壁際に台所とトイレを整備して使っている。アットホームな雰囲気ではあるが、冬季間の手仕事やワークショップ等の催しには手狭であり、催しを行なっている時は気兼ねないおしゃべりがしづらいという制約が生じてきた。また昨年来のコロナ禍により、三密になることが常に懸念されている。そのため、もう一棟ある既存建物(主屋)の給排水設備と電源設備を整えることで雨天時や冬季の活動場所の拡張を行いたい。これまで難しかった軽運動などのリクレーションも可能になるため、固定的になりつつある利用者層を子育て世代にも広げることにつなげたい。
活動報告
令和2年4月から農村地帯の空き家になっていた古民家を活用して居場所活動を行ってきました。これまでに主に敷地内の農作業小屋の家屋を拠点としてきましたが、コロナ禍における三密回避の必要も生じて手狭になっていました。そのためもう一つの家屋の利用を計画したものの、すでに給排水や電気配線は損なわれており改めて整備する必要がありました。このたび「地域助け合い基金」の支援を受け、給排水設備を整え「流し場」を設け、電気配線が開通しコンセントが使えるようになりました。「流し場」は手を洗うだけでなく簡単な調理にも活用できるため、利用者が手づくりしたピザ窯のそばに設置し、とても便利になりました。また照明を点灯できるようになり、日中の暗い時や冬季の雪囲いに囲まれて陽の射さない期間の利用も可能になりました。10月末には「秋まつり」を行い、平日の利用者層とは違う子育て世代が多く訪れました。平日だけの開所だけでなく、週末の開所日を設けることで世代間の交流がすすみそうです。
「みんなの居場所」として、今後の活動に弾みがつきました。
今後の展開
岡縁里(おかえり)は、黒塀の伝統的なまちなみの残る農村地帯にある「みんなの居場所」です。空き家になっていた旧家をお借りして20代から80代の幅広い世代が通っています。高齢者の暮らしの知恵に耳を傾けながら、若い世代の感覚も大切にしています。人と人がつながることで生まれる交流が原動力です。お気軽にお立ち寄りください。"