「地域助け合い基金」助成先報告
椥辻みんなの食堂
京都府京都市山科区助成額
150,000円(2021/09/10)助成⾦の活⽤内容
『椥辻みんなの食堂』は、コロナ禍で外出が思うようにできず、家に籠りがちな高齢者や子供たちを含む3世代誰でもが集まれる場所を提供し、一時でも笑顔で過ごしてほしいと願って立ち上げました。
立ち上げメンバーは、椥辻団地居住の有志ですが、団地内だけでなく広く周辺に宣伝して、できるだけ安価で提供して立ち寄りやすいように工夫したいと思っています。しかし3回の状況をみると原価を割る赤字続きで立ち上げメンバーの会費だけでは運営に無理があり、この助成金があることを知って活用し、今後は提供値段も考えつつ、黒字にして長く続けられるよう運営し、地域に定着させたいと思っています。
活動報告
2021年4月より、非常事態宣言およびまん延防止等措置発令中の、5月、8月、1月を除く毎月、最終土曜日に、“椥みんカフェ”を開催しました。当初は、椥辻みんなの食堂スタッフが、口コミで広げ、コロナ禍でも、少しの時間でもカフェに来ていただいてお声掛けし、元気になってもらえたらと始めたのですが、手作りのおやつが安価で美味しいと評判になり、最終的には、延べ461人の方がお越しくださいました。椥辻団地は高齢者が多く、子どもの参加はお孫さんを連れてこられたのがきっかけで、遊びのコーナーも設けるようになってからは、3世代がこぞって来られる姿もあり、12月のクリスマスケーキは、子どもから人気があって小学生が単独で訪れる子どももいました。
3世代が、共通して楽しめる“食”を通じて、椥辻団地だけでなく、山科区の遠方より噂を聞いてこられる人もいて、山科区社協からも、山科青少年活動センターからも注目してもらえるようになって、高齢者の通いの場の情報交換会(山科区社協主催)に参加、「シニアのためのはつらつお出かけ情報」に掲載されました。また、子どもの支援の輪、まちかどちゃぶ台ネットワークにも参加して、子ども食堂としても位置づけられ、「2022年度の子ども食堂マップ」にも掲載される予定です。
今後の展開
京都市社協のフードドライブも活用できるようになったことと山科区社協には毎回、チラシを持参して助言・支援してもらっています。また、山科青少年活動センターからは、ボランティアを慕ってもらい、若い方が3月には2名参加してもらいました。そのボランティアさんから、カフェ形態で短時間でも集会所の中に入って子どもと遊べたり、お年寄りと話せたりするのが楽しかったとの感想を聞いて、今後も、スタッフの中にボランティアしたいという若者(18歳から30歳くらい)と現スタッフが一緒にカフェと弁当販売を組み合わせて活動していきたいと思います。その中でも、特に、生活困窮者や子どもたち、独居老人等、ていねいなお誘いかけにより、一人で困らない、悩まない、地域で支え合う、安心安全で憩いの場となるよう、遊び内容の工夫や手作りおやつ・弁当内容を季節に合わせて献立を工夫して作成していきたいと思います。