「地域助け合い基金」助成先報告

 鳥栖中央公園草刈り隊

佐賀県鳥栖市
居場所見守りその他

助成額

150,000円2021/08/25

助成⾦の活⽤内容

鳥栖中央公園草刈り隊が、市民の憩いの場である中央公園の整備に取り組む事で、公園がきれいに美しくなるだけではなく、利用される住民さんと笑顔であいさつが出来るようになりました。美は人の心をも美しくすることが、真に理解できました。除草・清掃活動は初めのうちは少人数でありましたが、声をかけながら高齢者、障がい者、外国人、認知症等多様な人たちが集まって仲間となりました。初めは草刈り・除草・清掃活動を主にしていましたが、花壇造りや鳥の巣箱の設置活動へと活動も拡充しています。見守りを兼ねた支え合い活動を行い、町のちょっとした居場所から波及したこの活動を地域へ発信してもっと多くの仲間、もっと多くの地域の方へと、大きな大きな輪を作っていきたいと考えています。
環境美化や人間関係育成に向けて助成金を活用し、細々ながら広く、長く活動していきたいと思います。

活動報告

私たち、鳥栖中央公園草刈り隊は、鳥栖の中心地にあり市民から最も愛されている鳥栖中央公園の美化に取り組んでいます。今回の「地域助け合い基金」で、公園の草刈りや草取り、水やりに必要な工具等を購入出来たことで、鳥栖中央公園草刈り隊の作業負担が軽減されました。また、活動を鳥栖中央公園草刈りだけではなく、花苗や肥料等を購入してきれいな花壇を造ることも出来ました。鳥栖中央公園の花壇には水道がありません。当時、鳥栖中央公園前の医療機関に中央公園草刈り隊の活動の主旨を説明したところ、活動に賛同して頂き、水道使用の許可をいただくことが出来ました。また、地域包括支援センターの生活支援コーディネーターから紹介を受け、看護学生のボランティアさんや市役所職員さんも朝早くから花壇造り活動に参加されました。地域のつながりのありがたさを感じたエピソードでした。
2021年9月に助成金を頂き再出発をした後は、メンバーも徐々に増えてきました。活動の中でいろんな意見が活発に出て、鳥栖駅の雑草除去をしようということになり、鳥栖市役所に相談に行き、花壇造りを任せて頂くことになりました。幅100メートルの長い花壇は、夏の水やり、草取りとか手間がかかりますが、朝6時からメンバーが自主的に活動してくださり、花壇は市民に愛されました。今年の夏のひまわり花壇は西日本新聞にも掲載されました。この、鳥栖駅の花壇造りに係る費用は、地域助け合い基金の残金はありませんでしたので、有志の方々からの寄付で賄いました。
情報交換は、鳥栖中央公園草刈り隊でLINEグループを作り、その中で「6時に草取りしました!」「水をまいています。」「来週、苗植え前に牛糞堆肥入れます。」…等の盛んなやり取りや、「花壇日記」なるものも書き込まれています。
私たちボランティアグループは、NPOと違い、手弁当で活動していますので、「地域助け合い基金」のアリガタミは感謝に感謝を重ねても足りないくらいに有難かったです。私たちのボランティアグループは、今後も全員一致を示していきます。

今後の展開

鳥栖中央公園草刈り隊は、行政の予算主義では街の美観を維持することは不可能という認識がスタートラインです。
助成申込書でも紹介しましたが、鳥栖中央公園草刈り隊が結成された経緯は、創業70年の寺松商店は、店主の寺松美津子さんが1人で切り盛りされています。そこでは、常に誰かが声かけをし、物を運ぶのを手伝い、近くに住む外国人留学生も買い物に来ておしゃべりをし、もちろん高齢者の方も3~4人程度集まっておしゃべり会等、いろんな住民の居場所ともなり支え合いのお付き合いがなされています。そのような日常の些細な居場所から、鳥栖中央公園草刈り隊は少人数で結成され活動を開始しましたが、今ではメンバーも増え、いろんな意見をお互いに出し合い、仲間となって花壇造りに取り組むことが出来ています。私たちは、みんなで自主的に活動していますが、ただ花壇を造っているのではなく、地域や仲間とのつながりを大切に活動しています。
その仲間の中での共通認識は、行政に苦情を言うのではなく、市民ボランティアの大きなうねりを作り、自らが美意識を持った市民と名乗れる群衆となり、行政と同じ目線で自分の住む街を愛おしむ人になりたいということです。予算がなければ権力者になれない!では永遠に街の美観は完成しません。地域助け合い基金のおかげでそれが形になりました。今後も賛同者を募り活動を継続していきたいと思います。

添付資料