「地域助け合い基金」助成先報告
真瀬見守る会
茨城県つくば市助成額
150,000円(2021/08/02)助成⾦の活⽤内容
見守りの活動も地域に定着してきた。地域住民が主体となり真瀬小区全域を対象に2018年「避難訓練」「避難所運営」、翌2019年には、水害を想定した避難訓練を国土交通省下館事務所に協力をいただき開催した。2年にわたり、全域での訓練を行い、組織力を強化し、各団体のメンバーが一体となり取り組むことができました。現在は、各区会での取り組みとなります。各区会で高齢者への見守りの段階として、いろいろな人とお茶を飲みながらおしゃべりができる「サロン」・ひとり暮らしなど支援が必要になると思われる方への「見守り」活動を実施しています。
今回は、助成金を活用し次のステップとして「生活支援」に取り組みを進めていきたいと思います。日常のちょっとした、高齢者の困りごと(電球交換・草取り・買い物支援)に対して支援できるように仕組みを作りたい。今までの活動も地域全体が一体化しての活動であるため、今回はさらに区会ごとに住民懇談会を開催し、若い世代に協力していただけるように働きかけを行います。また、つくば市社協が実施している広範囲での「ふれあい型食事サービス」を真瀬小区の複数区会で実施を計画している。「最終目標として、互いを気遣い、助け合える」地域に向けた活動であることを考えています。
活動報告
住民主体の活動団体として「真瀬見守る会」を立ち上げ、コアメンバー会議を重ね、地域課題の解決に向けて話しあいを進めている状況の中、コロナの感染拡大となり活動がすべて止まってしまった。
ほとんどの地域活動がストップとなったが、コロナが明けた状況の中ですぐに活動が再開できるように、できることを模索した。まず、高齢者が集まる場や見守り活動に結び付ける活動を生活支援コーディネーターと話し合いを重ねながら、居場所や食を通しての交流事業をまず試験的に実施することになった。
コロナ感染拡大のために、高齢者が閉じこもりがちになり、つながりが途絶えている状況が多いことから、「つながりを絶やさない」をキーワードに、活動を進めることになった。
まずは、
■居場所づくり
・移動スーパーが来る1時間前に公民館を空けておき自由に参加することができる。
・区会を通してサロンの案内。自由に出入りができる。多世代交流の場としても機能し筑波大学生との交流をすることができている。
・参加者からは、多世代での交流ができる楽しい場であるとの声が多く聞かれた。
■食を通しての見守り交流事業
・地域の主婦を中心にボランティア10名が参加。月1回のペースで地域のひとり暮らし高齢者や高齢者世帯・支援が必要な高齢者や日中一人の50名~70名にご近所さんがお弁当を配達。訪問の際、日常に変化等がある場合は、地域包括支援センターや民生委員や介護支援専門員に連絡をして情報共有を実施した。
・参加者からは、近所の方がお弁当を届けてくれてとてもうれしい。
・また、声をかけてくれたり、話を聞いてもらえてとても元気になる。
・地域の方にとても感謝しているとの声が届いている。
コロナ感染状況の中、地域の人たちと試行錯誤しながら、今何が必要なのか?を考えたことによって、いくつもの活動を展開することができた。また、住民同士のつながりが薄れていく中、地域がチームとなってつながりを再確認することができた。
今後の展開
コロナ感染拡大の中で、すぐに活動ができずに苦戦した。しかし、真瀬見守る会員や生活支援コーディネーターとの打ち合わせを重ねながら課題解決に向けて活動を継続した。地域が(区会)チームとなり「地域で何が必要なのか」をみんなで考えることで、つながりの再構築ができた。居場所や食を通しての見守りや交流の取り組みを進めていくことで、地域がとても活発化し、元気な地域になったことを感じた。
今後は、さらに地域活動を活発に行うために、若い世代を入れたりしながら新しい地域で取り組みを行う予定となっている。この助成金により、地域・そして人もつながり元気な地域に戻れたことに感謝しています。ありがとうございました。