「地域助け合い基金」助成先報告

 任意団体 snug

北海道江別市 ウェブサイト
その他

助成額

130,000円2021/07/06

助成⾦の活⽤内容

日本では少子高齢化が進むとともに、若者世代の人口割合が減少することから、若者の意見がさらに社会に反映されづらくなることが懸念されており、持続可能な社会の実現のためには、将来世代を含めた若者のさらなる社会参画が必須である。
コロナ禍において、様々な課題解決のためのオンラインワークショップの機会が増えているが、そのような機会に参加する若者の声を踏まえると、ファシリテーションをはじめとする対話の場づくりに関心を持つユースが多く存在している。
また、当団体が企画した対話の場における若者世代の参加者から、「対話の場を開きたいと思いながら、ファシリテーションを習う機会がなく、ファシリテーションの経験も少ないことから、開催したい企画の実施に踏み込めない」という声が出ることが多い。
すべての立場の人の声が尊重される対話の場を実現するためには、参加者が安全に発言できる環境を整え、参加者どうしの関係性を構築することのできるファシリテーターの存在が必要である。
そこで、サステナビリティに関心を持つ若者が、自身の地域において、持続可能な社会の形成を目的とした対話の場を主体的に実施することを目的とし、NPOファシリテーションきたのわ代表の宮本奏さんを講師に迎えファシリテーションの基礎講座を開催する。
日時:2021年8月29日 土曜日 15時から17時
場所:オンライン(zoom)
対象:ファシリテーションの基礎を学びたいと思っている30歳以下で、オンライン(zoom)での参加が可能な方
※ユースとは30歳以下を指す。31歳以上の参加希望者がいた場合、要相談。
定員:20名程度
参加費:無料
講師:宮本奏(NPOファシリテーションきたのわ 代表)

プログラム内容:講師の宮本奏(NPOファシリテーションきたのわ 代表)から対話についてのレクチャーをしていただいたのち、参加者同士で「話すこと、聴くこと、見ること」のワークを行うことで、参加者がこれから実現したい地域での対話のイメージを深めていく。
宮本さんがファシリテーターとして地域で行なってきた事例を学びながら、参加者が実現したい対話の場の実現に向け、参加者と宮本さんでの対話を行い、自らの強みや課題に気づくことで今後の地域でのファシリテーション活動につなげていく。

実施体制
主催:任意団体snug
テクニカルスタッフ:遠藤千尋(NPOファシリテーションきたのわ)
助成:さわやか福祉財団「地域助け合い基金」(予定)

活動報告

ファシリテーションや対話の場づくりに関心のある全国の若者世代23名の参加者を迎え、講師である「NPOファシリテーションきたのわ」代表の宮本奏さんによるファシリテーションや対話を考え学ぶための講座を2時間にわたって行いました。
宮本さんによる講座(レクチャー)と参加者の対話の実践を兼ねたグループワークを併せたプログラム構成にしていただいたことで、講師から学んだことを参加者がその場で実践しファシリテーションを学ぶ場になった他、メンバーを固定せずに実施するグループワークの実施により、参加者同士が他地域の同世代を知るきっかけをつくることができました。
また、参加者同士が自由に交流する時間として講座終了時刻の17時から30分間を自由時間としました。そこでは、参加者・運営にかかわらず、対話や若者世代に関する情報共有や質疑応答が闊達に行われたことで、参加者同士がSNSや連絡先を交換するきっかけとなり、当講座の後にも続く関係性ができました。

講座開催後に参加者を対象に実施したアンケートでは、15件の回答を得ることができました。
講座についての満足度を問う項目では「とても満足」「満足」と答えた参加者が合計100%となり、その理由として「楽しくファシリテーションについて学ぶことができたから」「実際にグループワークを行うことで、対話の難しさ、大切さを学ぶことができ、人とのつながりができたから」「短い時間の中でも、ゆっくり話す・聴く・見るができたように感じられたから」などの感想が挙げられました。
この講座を通して参加者がやってみたくなったことを問う項目では、「自分で悩みを引き出す場づくりをやってみたい」「対話やファシリテーションをさらに学ぶための場づくりを行いたい」「話し合いの際、今回学んだ手法をを取り入れたい」「今回の講座の内容を後輩たちにも伝えていくとともに、次回この講座があれば強く後輩たちに勧めたい」という感想を得ることができ、参加者それぞれの地域において、対話やファシリテーションを意識した場づくりが進むきっかけになりました。

当講座の参加者は、その後の任意団体snugが関わる事業への参加者にもなっており、当団体の取り組みを行う上での関係者が増えるきっかけとなりました。

今後の展開

任意団体snugでは、ユース(若者世代)を対象とした対話の場づくり、ファシリテーション、ワークショップデザイン、ユースコーディネートを行なっています。

この「未来のためのファシリテーション講座」を通して、当団体は「『ユース(若者世代)』と『対話』」を結び、望む未来を実現する」というミッションを掲げることとしました。

これからも、北海道、江別市、札幌市にとどまらずオンラインも活用しながら様々な地域と連携し、持続可能な社会をつくるための取り組みをしていきます。

「若者世代の声を取り入れたいけれどどうしていいのかわからない」という自治体、企業、団体のみなさん、ぜひつながりながら協働していきましょう。

情報発信などはWebサイト、Facebook、Twitterなどで行なっています。ぜひご覧ください。また、お気軽にご連絡ください。

代表 長谷川友子

Webサイト:snugdantai.wixsite.com/my-site
Twitter:@snug_dantai
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