「地域助け合い基金」助成先報告

 チャイルドてんのう

広島県呉市
居場所

助成額

150,000円2021/07/08

助成⾦の活⽤内容

2018年7月西日本豪雨災害で,呉市天応は大きな被害に遭いました。そこで,「子どもの居場所づくり」としてチャイルドてんのうを立ち上げました。子ども同士,または地域の方々と学習支援,遊び,音楽会を通じて触れ合い,コミュニケーションを図ること,子どもの孤立を防ぎ,コミュニティーの場となることを目的として活動しています。しかし,コロナウイルス感染の影響で,対象者の増加やイベントを拡大することができませんでした。
今年度は,コロナ感染予防策を十分に講じ,助成金を活用して,バザーを開催したいと計画を立てています。国連加盟国が定めた,持続可能な開発目標SDGsの17つの目標にある,11の目標,「住み続けられるまちづくりを」と,12の目標,「つくる責任 つかう責任」これらの目標に向かって取り組みます。そして,「チャイルドてんのうに行けば誰かがいる」という,子どもが安心できる居場所となるよう研鑽します。
活動で得た資金の一部は,天応小中学校新設にむけた寄付と,今後の活動資金として,子どもやボランティアの方々へ必要となる資金に活用したいと考えています。

活動報告

夏休みは,学習支援と遊びの提供を5回開催しました。夏休みの宿題をした後に遊びを通して触れ合うことができました。コロナ禍で一緒におやつを食べたり飲んだりすることはできませんでしたが,終了時におやつと飲み物を提供すると子どもたちはとても喜んでいました。アンケートの自由記載では,久しぶりに走って楽しかった,もっと遊びたい等,遊びを求めていることが分かりました。
バザーは3回開催しました。開場前から並ぶほど大盛況でした。ボランティアさんだけでなく,子どもたちも品々を並べ,会計を行い,リサイクルすることの意味やお金の大切さ等,SDGsについて話すことで,SDGsについて理解することができました。3回目のバザーは,子ども用品のみのバザーとしました。小学生のボランティアさんは,赤ちゃん用の服やおもちゃ等を見て,自分の成長を感じていました。また,自分より小さな子どもと触れ合い,笑顔も多くありました。他地域の小学生や中学生との交流もできました。
音楽会は2回開催しました。1回目は広島国際大学の軽音部,呉で活動している黄昏楽団のご協力をいただきました。地域の方からのリクエスト曲を演奏し,地域の方が歌ったり踊ったりしました。参加者からも感謝の言葉をいただき大成功でした。2回目は子どもコンサートとして,子どもが演奏,合奏を行いました。最後の曲は,「翼をください」を合唱しました。参加者の中には,涙を流す方もいました。終了後,翼をくださいをまだ歌っています,子どもの声は本当にいいですね等の感想をいただき,感動と笑顔いっぱいの音楽会となりました。
助成金のおかげでバザーや音楽会を開催することができ,心から感謝しております。今後も地域とのつながりを大切に,子どもの居場所として活動していきます。ありがとうございました。

今後の展開

2018年西日本豪雨災害後に子どもの居場所づくりとして立ち上げ,3年経ちました。やっと定着してきたと思いますが,コロナ禍でなかなか思うようにいかない日々でした。しかし,開催時の子どもとの会話,笑顔を見ると開催できなくても,コロナが原因で中止となることが当たり前として立ち向かってみました。おかげで,2回の予定していたバザーは3回,音楽会は2回開催することができました。子どもと触れ合い,地域の方々とお話しをすると,前を向くことの大切さを感じます。そして,子ども同士や地域の方々との触れ合いを見るととても心が癒されます。今後も前を向いていきたいです。
天応の地域のみなさんは,バザーがとても好きなようです。「次はいつするのか,またお願いね」等聞くことができました。また,バザーを通して子どもたちも楽しむことができました。価値のないものはないとして,物の大切さを伝えていこうと思います。
音楽会では,音楽を通して多くの方々が笑顔となり,子どもたちの歌声で感動の涙もありました。音楽を通してつながることができました。ゲームではなく,「チャイルドてんのうへ行って,宿題をして遊ぼう」となるために今後も継続していきたいと思います。子どもだけでなく,母親との交流となる場も目指しています。天応にいらした際はぜひお立ち寄りください。

添付資料