「地域助け合い基金」助成先報告
【個人】 野口 由樹
埼玉県草加市助成額
150,000円(2021/06/28)助成⾦の活⽤内容
ヤングケアラーを含めた若い世代の介護者が、その世代だからこその悩み、問題を持ちながら、家族きょうだいのケアにあたっています。私自身も学生時代に祖母の介護を担っており、その当時は余裕がありませんでしたが、今になってあの頃相談できる相手や話し相手がいればよかったと感じるようになりました。
私もそうでしたが、自分だけで抱え込んでしまう孤立感を、同じ思いを抱えた人や経験者と話すことで、少しでも和らげられたらと思い、ヤングケアラーが集う場を作ることにしました。
若い世代は、オープンな場に行くことはハードルが高いと思われるため、まずはオンラインでの場(zoomやLINE等)を立ち上げ、数人で語り合う場「オンラインによるケアカフェ」を開催します。状況によりますが、その後対面で会える、相談できるカフェも開催したいと考えています。
また、オンラインの利点を活かし、参加者は広域的な地域住民が参加できる場とし、担い手は草加市の介護者支援の会の協力、社会福祉協議会が開催する「担い手研修」や地域包括支援センターが開催する「認知症サポーター養成講座」などで仲間を募っていきたいと考えています。
活動報告
若い世代で家族のケアを担う、ヤングケアラー・若者ケアラーの方に向けたオンラインケアラーズカフェを月1回定期的に開催していった。その回によって入れ替わりがあるが、平均4,5名の方にご参加いただいた。親や祖父母、きょうだい等のケアを日常的に行う中での思いや悩みを、当事者・経験者がお互い聞きあい、分かち合える時間を共有することができた。
また、当事者の方との個別対応も実施する。周囲に相談するには難しい課題もあり、1対1での希望の方などにも話しやすい空間づくりを心がけ、ゆっくりと時間をかけて対話することができた。
地元の介護者支援の会の方々や生活支援コーディネーター、
パントリー主催の方にもご協力をいただき、運営を続けていく予定。
今後の展開
若い世代のケアラーに向けた、話す・聞く・交流する場をつくりたいと考え、始めさせていただきました。
オンラインでの開催であるため遠く離れた地域からのご参加も可能になり、回を重ねるごとにみなさまの声をお聞きすることができています。内容としても決して楽しい話ばかりとはいきませんが、時には和気あいあいと生活の中での出来事を聞きあえる場となっています。
今後も若い世代のケアラーへの理解を深めていくための活動を広げていきたいと考えておりますので、地域の方々、学校関係の方々とも更につながりをもっていけたらと思います。
宜しくお願い致します。