「地域助け合い基金」助成先報告
ふじくら たすけあいの会
埼玉県川越市助成額
150,000円(2021/06/22)助成⾦の活⽤内容
小地域(ふじくら地区)福祉ネットワーク活動は2つの柱があります。1つ目は、「通いの場」で介護予防、2つ目は「見守り支援」の双方の活動運営費はふれあいサロン自治会助成金、たすけあいの会は賛助会員の会費で賄われています。概ね「ソフト面」は充実しています。
しかし、五年先を見据えた体質強化を図るためには「ハード面」の資源捻出が必要です。それを成し遂げるには各種支援団体様の助成金にて支援を頂き、コロナ禍を乗り越えて「つながりづくり」を推進して行きます。また、他地域へも要望に応じ普及活動に努めていきます。
そして、コロナ禍では「さりげない見守り活動」が安否確認や困りごとをキャッチするに有効に機能する仕組みと思っています。サロン中は「サロン参加者」であるが、サロン以外の時は、「元気な高齢者」として、地域内の情報や気になる人の情報を自治会役員や介護予防サポーター、民生委員に伝える役割も担っています。「元気ですか?何か気になることないですか?」を合言葉に軒先訪問を行っています。今後更に「ふじくら」らしさを協調して行きたいと思っています。
活動報告
私たちの「たすけあいの会」は、平成30年4月から始まった、地域内の住民相互の有償ボランティア活動です。取り組み内容は庭の草取り、植木の手入れ、買い物支援・通院補助、話し相手などになります。地域内の取り組みなので、支援者(担い手)と調整ができれば、時間や曜日も比較的柔軟に対応出来るのが特徴です。助け合い活動のきっかけは、いもっこ体操(川越市が推奨する介護予防体操)を中心とした「ふれあいサロン」でした。サロンの会員で地域内の簡単な「さりげない見守り」役を担ったところ、''自分達でも地域の課題を解決できる''という声が挙がり発足しました。今でも「できる人が、できる時に、できることを」をキャッチフレーズに活動しています。
今までは「教養(今日用がある)、教育(今日行くところがある)」と自由に移動したり集まったりすることの重要さを伝え福祉活動を実践して来ました。しかし、コロナ禍で「移動や集い」が制限される中、どうしたら自粛生活を楽しく、心豊かにできるかを心掛けてきました。ふれあいサロンはA・Bグループに分けて3密を避け、検温・消毒も励行し、何とか当初計画の半分を開催とし、今年度上半期昨年同様な様式でサロンを開催しています。さりげない見守り活動は、「お元気ですか? 気になること、心配事はないですか?」を合言葉にご近所の高齢者宅への軒先訪問を実施しています。
たすけあいの会は、ふれあいサロンから発展し介護保険で対応できない部分の小さな困りごとを解決する地域に無くてはならない存在と成長しています。今年度になって顕著なのは、今まで元気印を掲げたいた方が急に病気になり病院へ、また、ワクチン接種でかかりつけ医とか、遠い集団接種場への送り迎えの依頼も多くなりました。このように「たすけあいの会」を3年前に立ち上げておいたことに、心を撫でおろしている昨今です。
今後の展開
コロナ禍でも動きを止めない「地域福祉」を実践してきた事を事業計画に盛り込み「いつ、だれが、何をどのように」に実行するのかを明確にします。まずは後継者の育成を含めて組織の再編を年初に計画し、業務が拡大する中で、活動リスクを回避&分散する体制を整えます。次にスタッフの情報を共有する治具としてグループラインを利用して18名の眼が感じた子供からお年寄りまで地域に関わることの意見情報を共有化していきます。
また、社協さん包括さんとは情報の共有化はスタートしたばかりですが、リモート会議を3者で実施しています。「地域助け合い基金」の支援による新しいカメラ付きパソコンで実現しました。
つぎの施策は、コロナ禍で得たものを最大現生かす取り組みです。
1つ目はご近所でお茶「ミニ茶ロン」を、地域にたくさんの小さな居場所があることでさまざまな人たちがつながり「またね!!」の関係をつくる。
2つ目はご近所同士で「ちょこっと支え合い」を、ちょっと困っているという声に耳を傾け「それなら任せて」と言う関係をつくる。たすけあいの会に依頼しなくても「このくらいは、私が何とかしてあげるね!!」このような関係づくりを実践します。
この2つの施策はふれあい通信を通じて「支え上手な人」だけでなく、「支えられ上手、つながり上手な人」が増えるようなことや元気に老いるコツなど「ちょっと頑張れば情報」を、発信して向こう三軒両隣昔の良き時代の再現(新しき生活様式)をしていきたいと思っています。