「地域助け合い基金」助成先報告

 仲間のいる不登校の親の会 ふわさぽ倉敷

岡山県倉敷市
居場所その他

助成額

150,000円2021/07/08

助成⾦の活⽤内容

不登校支援において、地域の資源や学校、家庭との連携が不可欠である。特に不登校児童の一番身近にいる親が子どもを認め、地域の理解者を増やしていくことで、結果的に子どもの自己肯定感を高め、社会的自立が期待できるのではないか、と考える。そのため、社会の中で不登校児の保護者が孤立しないよう、支え合える社会の仕組みを作っていくことを目指す。今後、仲間のいる不登校児の親の繋がりを通して、親子やその家族のピアサポートだけではなく、幅広く地域の世代や立場の垣根を超えた交流の場づくりや支える仕組み作りに取り組んでいきたい。具体的には・・・
1.座談会
(1)不登校児の保護者を対象に、月2回(第3水曜日、第2火曜日)、くらしき健康福祉プラザで定例の座談会を実施する。保護者との繋がりだけではなく、アドバイザーの講師に来てもらう会を設定し、保護者の繋がりを広げていきたい。
(2)コロナ感染症感染拡大に伴い、座談会に来られない方が多くおられるのではないか、との思いから、衛生環境を整えた上で、地域の居場所に出向いて出張座談会を実施したい。
(3)コロナ感染症感染拡大に伴い、オンラインでも相談会ができるような仕組みを作っていく。
(4)親同士が自分の趣味ややりたいこと、自分の得意なことを活かすことで、親自身が活気を取り戻すことができる場を作る。
2.講演会・相談会
(1)不登校児の保護者、休みがちな子どもの保護者を対象として進路や対応、制度について講師による講演会を他事業所や地域と協同で開催する。
(2)座談会で保護者同士では解決できないこと、不安に思うことを講師に聞いてもらい、相談に応じる会を開催する。
(3)就労事業所への見学会を実施する。
3.地域への啓発活動
(1)不登校児の親同士がお互いを支え合いながら子どもを支えていることを、学校や教育委員会、地域のフードパントリー等にも知ってもらい、広く活動内容が目に止まるようにしたい。ティッシュの中にチラシを入れ、手に取ってもらえるようにし、親の会の活動内容が理解されるように案内する。
(2)不登校関係の他事業所や地域の居場所等のメンバーと共に子どもや保護者が創作活動で取り組んだものを展示したり、ワークショップ等を開催したりして、子ども達、保護者への理解が進むような会を開催する。
4.なかまのいる子育てネットワークを活用した共生型の居場所づくり
(1)不登校の親子だけでなく、地域で孤立しがちな方も気軽に集い、ゆるやかな関係性のなかで世代や立場の垣根なくつながりあえるような共生型の居場所づくりを行う。

活動報告

私たちは不登校の親の定例の座談会を開催することはもちろん、みんなで支え合うための「出会いの場」「学びの場」「活動の場」づくりを考えながら、計画を立てました。
今回、助成金活用を通して、他団体との連携ができたことが大きな成果となりました。その理由は、私たちの思いに共感してくださり、場を提供してくださったのです。そこはお店をしているのですが、定休日や夜の時間には居場所として使ってください、と言ってくださいました。私たちは普段、公共施設を使っているため、その時間には来られない方に対して、地域に出向いたり、夜に開催したりすることにより、柔軟に予定を立てることができ、近くの方が一歩を踏み出して来ることができたのです。そのおかげで、新型コロナにより、活動が危ぶまれる中、1年間で18回の座談会、2回のイベントを実施することができました。もう一つの成果は、元不登校経験のある方の活動の場を提供できたことです。ネイルケアをしてくれたのですが、話に来られるお母さん方に自身の経験を話したり、自分のスキルを活かしてお母さん方を癒やしてくれたりし、本人の自信につなげることができました。
広報活動に関しては、生活支援コーディネーターに他団体を紹介してもらうことで配布用チラシ入りティッシュやパンフレットを他団体に渡し、居場所に配置してもらうことで私たちの活動を知ってもらいやすくなりました。置いている場所は、くらしき互近助パントリーをしていたり、居場所支援をしている多世代の団体にも設置してもらったりしています。今、不登校ではなくても、こんな団体があると思ってもらえるだけで、孤立を防ぐことに繋がると思います。
これらの活動をすることで、計画を立てた以上に皆さんに知ってもらうことができ、他団体との繋がりが広がりました。今後は一緒にイベントをしよう!と言ってくださる団体が多世代に渡り、3団体あります。不登校の親だけで繋がるのではなく、高齢者関係、子育て支援団体とも話し合いを進めており、ゆるやかな関係性の中で世代や立場の垣根なくつながりあえるような場を考えていきます。
これからもこの活動を発展させていきたいです。

今後の展開

私たちの団体は、孤立した育児がなくなることを目指して活動しています。その思いは、他団体も同じ思いでいるところが多いことを知りました。私たちの団体だけで、イベントを企画するのではなく、同じ思いを持った団体と連携することで、より多くの方にアプローチしていくことができると考えます。
また、イベントに参加することで、座談会に来ることを躊躇している方にも知ってもらうことができ、悩んでいる方と繋がりやすくなると考えます。その際、関わる方が団体のスタッフだけではなく、協力したいと思っている地域の方の参加も大歓迎!とすることで、不登校の親子への理解も進むのではないかと思います。今後も誰もが来やすい場づくりを目指します。

SNSで私たちの活動報告等行っていますので、ぜひお気軽にご連絡ください。

詳しくは私たちのホームページをご覧ください。
URL:https://fuwasapo.ml/
よろしくお願い致します。

添付資料