「地域助け合い基金」助成先報告
草加稲荷地区第2層協議体「ふれあいサロンIMAいなり」
埼玉県草加市助成額
150,000円(2021/06/08)助成⾦の活⽤内容
「IMAいなり食堂」をなんとか開設したい。でも立ち上げるための資金が殆どなく困っていましたが、今回この基金の情報を得て、応募を決意しました。
地域の中に、子どもから大人まで誰でも利用できる「IMAいなり食堂」を作ります。「温かい手づくりご飯の提供」「子どもたちの交流の場」「健全な子どもの育成の場」「地域の憩いの場」を作ります。毎日、三食、普通の食事をとることが困難な子ども達が多くみられるようです。また、子どもが一人で食べる「孤食」の子や、わずかな夕食代でカップ麺や、お菓子で済ます子ども達がたくさんいます。「孤食」は高齢者にも多い。日々の慌ただしさから、つい、後回しになってしまいがちな食事と団欒を地域の皆で共有し、親子(子ども)と地域住民をつなぐ、多様な交流機会の場所として機能していくことを目指します。子ども達は、ボランティアスタッフなど地域の人達と顔見知りになり、信頼関係が築かれ、悩み事など話してくれるようになると思います。また、関わっている大人(高齢者)も誰かの役に立つことが生きがいにつながることでしょう。
活動報告
<どのような活動ができたか>
IMAいなり食堂を何とか立ち上げたい。でも開設するための資金が殆どなく困っていましたが、さわやか福祉財団「地域助け合い基金」の情報を得て応募し、審査がとおりました。基金を受けたことにより、昨年9月プレオープンから始めましたが、毎回盛況に開催することができました。たくさんの子ども達と保護者、地域の人達が参加しました。コロナ感染防止のため、弁当配布にしています。
毎回、景品付きのゲーム、手づくり体験など企画していて、出来立てのポップコーンも配り子ども達に大変喜ばれています。
20名ほどのボランティアさんが登録されていて、調理、弁当詰め、受付、イベントなど関わっています。男性も積極的に調理している姿がとても心強いです。
地元の農家さんからお米、野菜などの寄付をいただきとても感謝しています。子ども食堂を応援してもらっています。
<どのような苦労があったか>
会場は市の施設を使っています。解説当初、施設側が「子ども食堂」についてあまり理解されていませんでした。回を重ねてきて少しずつ理解してもらえるよういなりました。施設の利用予約、団体が直接していました。予約を取るのに苦労しましたが、途中から草加市で予約してくれるようになりました。
弁当について、持ち帰りなので食材に気を付けました。生ものは入れない、必ず火をとおした物を入れました。また、「当日(日付)中に召し上がり下さい」のラベルを貼っています。
<参加者の声>
保護者⇒・毎回手作りの弁当、楽しみです ・手作りの栄養面に配慮した弁当ありがたいです
子ども⇒・美味しい弁当とゲームが楽しい ・お土産も楽しみ ・出来立てのポップコーンがうれしい
地域の高齢者⇒・一人暮らしなので美味しい手作り弁当が楽しみ ・夫婦二人なので栄養に配慮した弁当ありがたい ・誰かに会えるのも楽しみ
ボランティア⇒・地域のなかで誰かの役に立っていることを実感している ・ゲームなどで子ども達と接することができ、とても楽しい ・毎回楽しく、今まで接していなかった方たちとも顔見知りになりうれしい ・男の一人暮らしなので、いろんな料理を覚えられてありがたい。
今後の展開
地域の中に、子どもから大人まで誰でも利用できる「地域食堂」を立ち上げました。現在、コロナ感染予防のため弁当配布にしています。
コロナが収束しましたら、会食形式にします。「温かい手作りご飯の提供」と「子ども達の交流の場」「地域の憩いの場」を作ります。地域食堂は貧困対策はもちろん、健全な子どもの育成も期待しています。家でもない、学校でもない、第3の居場所として捉えています。
子ども達はボランティアスタッフなど地域の人と顔見知りになり、信頼関係が築かれ「あのね~」と学校、友達、家族などの悩み事を話してくれるようになるでしょう。とにかく話を聴いてもらうだけでも嬉しいことだと思います。近所に自分たちのことを見守って評価してくれる人がいる、このことが生きる力になる。
「地域全体で子どもを育てていく」という意識が広がり、保護者にとっても子育てしやすくなるだけでなく、子どもを中心として地域全体が活性化していくことにも繋がることと思います。