「地域助け合い基金」助成先報告
岸の丘町会
大阪府岸和田市助成額
150,000円(2021/06/08)助成⾦の活⽤内容
コロナ禍における新しい生活様式に対応した形で地域コミュニティ活動を始めていきたい。具体的にはコミュニティアプリを活用し、非接触での回覧板、情報共有及び連絡等を行い、住民同士が助け合いながら地域で発生する諸問題の解決をはかる。
さらに当アプリの機能を使い、災害等の有事が起きた際にも迅速に安否確認を行うことができるよう、アプリの使い方講習会等を開催し、日々使い慣れることで万全の態勢を整える。
また地域のお店等がキャンペーン情報等を発信する機能もうまく活用して地域内循環を促し、周辺地域とともにアフターコロナを乗り切っていく。
活動報告
岸の丘町会のコミュニケーションツールとして電子回覧板(回覧板アプリ「結ネット」)を導入し、岸の丘町会における情報提供やアンケートの実施、定時総会に活用しました。
町会活動における意見交換を実施するためのアンケートをアプリ内で実施したことで、紙媒体を準備する手間を省くことが出来、また手軽に回答出来ることで様々な意見交換を行うことが出来ました。
コロナ禍において住民が集うことが困難な状況でありましたが、定時総会をアプリ内で実施したため、ほとんどの住民の方の意見を集約することができました。
住民の方からは、「回覧板を回す必要がないから楽だ」「過去のお知らせをスマホで確認できるから助かる」
といった肯定的な声が多く聞こえました。
一方で、「費用対効果は低いのではないか?」「無料ツールで代用できるのでは?」といったコスト面における内容や、「普段使用しないアプリであるため確認しないことがある」「知らぬ間に多くの通知が溜まっている」等お知らせをスマホで確認する習慣がないことへの否定的な声も頂きました。
それら否定的な意見については今後の課題として取り組んでおります。
※アンケートや総会の様子のスマホ画面を別紙において報告させて頂きます。
今後の展開
岸の丘町会は令和3年4月に設立された新しい町会であり、住民のほとんどが20代~40代の働く世代です。
働く世代の多くは町会活動が負担に感じているのが現実です。実際、市内の他の町において若い世代が町会に入会しないケースが増えているそうです。つまり、「ご近所付き合い」の形が変化しており、「個人の負担を少なくすること」が課題だと感じています。
現代社会は、スマホ1台で全て完結する時代になっています。実際に鍵や財布を持たずスマホだけを持っていれば生活が可能です。また、「週末休み」「日勤勤務」の世帯が少なくなっておりほとんどが共働き世帯です。そのような時代において、最低限の「ご近所付き合い」をスマホの中で完結できれば便利でより負担の少ない活動が出来ると考えています。今回導入したツールをより有効に活用できれば情報提供やアンケートの実施、総会の開催までが「自宅」で「スマホ」で完結できるため、今後町会役員を努めていただく方の負担の軽減にも繋がると考えています。
「結ネット」は月会費も必要なため、今後の継続については費用対効果の検証を行う必要がありますが、住民間のコミュニケーションをweb上で図ることを実証できたため、助成金を非常に有意義に活用させていただくことが出来ました。
岸の丘町民が住民の責任を果たすために町会は必要であると考えていますが、一人ひとりの負担を軽減することを念頭に今後も町会運営に努めてまいります。