「地域助け合い基金」助成先報告
NPO法人 laule'a 遊びリパーク Lino'a たまプラ
神奈川県横浜市青葉区 ウェブサイト助成額
150,000円(2021/06/04)助成⾦の活⽤内容
現在、新型コロナウィルスの影響で、特に重症心身障害児や医療的ケアが必要な子どもたちは感染症に対する抵抗力が低く、感染時のリスクも高いため、学校や療育センター等での活動が制限され、教育や療育や遊びの機会の多くが失われています。今後、感染拡大が落ち着き、活動制限が軽減されたとしても、これらの子どもたちは引き続き十分な注意が必要であり、すぐに元の生活へは戻ることができません。今後も長期にわたりこれらの制限が必要となることが予測されます。子どもの発達や学習は、継続性、連続性が重要であり、それを支えるのは、子どもの特性に合わせた質の高い療育やあそびが重要となります。療育やあそびは、新型コロナウイルスによる活動制限が解除されたら再開すれば良いものではなく、どのような状況においても、継続することが今後の子どもたちの発達や学習にとって重要となります。そこで、私たちの専門性と施設を活かし、子どもたちの特性に合わせて、スペシャルニーズに寄り添ったあそびや活動を充実させ、子どもたちの「発達、療育、あそび、学習」の機会を支えていきたいと考えています。
活動報告
2021年4月に開設しました、重症心身障害児・医療的ケア児を主たる対象とする放課後等デイサービス・児童発達支援事業「遊びリパークリノアたまプラ」の施設内で使用する遊具を購入させていただき、子どもたちの「発達、療育、あそび、学習」の機会を充実させることができました。重度の障がいや医療的ケアがある子どもは、普段、身体を大きく動かす経験や、砂遊びなどダイナミックな感覚遊びの経験が乏しい現状があります。今回、滑り台や、シーソー、ハンモック、砂場など、特に全身運動や感覚遊びに繋がる遊具を導入したことで、子どもたちが普段なかなかできない遊びの体験を届けることに繋がっています。
遊具が増えたことで、「楽しい遊び場」となり、デイサービスの利用の有無や、障がいの有無に関わらず、さまざまな子どもたちが遊びに来てくれる機会を作ることができました。その中で、障がいのある子どもと障がいのない子どもが一緒に遊ぶ場面や、自然と同じ空間を共有する機会へと繋がり、インクルーシブ社会のきっかけとなるような活動へと繋がっています。
今後の展開
デイサービスの利用する特に重度の障がいのある子どもたちにさまざまな遊び体験を届けていけるように引き続き導入した遊具を活かして日々の活動を続けていきます。
今後、コロナ禍による影響がさらに落ち着いた後には、デイサービスの利用の有無や、障がいの有無に関わらず、地域の様々な子どもたちが、もっとたくさん遊びに来ることができる「インクルーシブなあそびの広場」としての運営を強化し、様々な子どもたちと一緒に遊びを通じたイベントの開催を積極的に実施していきたいと考えています。