「地域助け合い基金」助成先報告

【個人】 阪上明子

兵庫県川西市
居場所その他

助成額

150,000円2021/05/28

助成⾦の活⽤内容

一人暮らしやコミュニティをもっていない高齢者に向けて、メイク教室を切り口に少人数で集まり、メイクの楽しさや肌に触れることの大切さ、人と人との関りの重要性をみんなで確認し合い、教室後はお茶を飲みながらお困りごとや悩み相談の時間を取っていきたいと考えています。一人暮らしの高齢者が家にこもってしまうと、認知症にもなりやすいので外に出かけるきっかけを作っていきたいのです。メイクを日常に取り入れて頂くことで、まず人と会いたくなる。自信が持てる。笑顔になる。若返る。と良いことづくめです。また、メイクは女性だけでなく、男性の身だしなみを整える面から紹介できるので、男女問わず参加できるイベントを考えていきます。
高齢者の中には、絵手紙や編み物などが得意な方も多くいらっしゃると思うので、その方々に「講師」となって頂き、輝いてもらえると嬉しいです。また、そこから新しいコミュニティが生まれれば最高だと思います。
一瞬も一生も美しくありたい!という志のコミュニティを地域密着で作っていきたいです。

活動報告

高齢者の方々にメイク方法をお伝えし、自分で毎日メイクを習慣化することで、脳が活性化されて
認知症予防・介護予防・フレイル予防につながるのではないかとメイクレッスンを始めたのですが
ちょっとしたきっかけから、脳外科のドクターにこの話をお伝えした結果、「メイクは薬を使わないリハビリ方法だ。」と言ってくださり、自信を持ってメイクの必要性をお伝えできるようになりました。
実際に、地域の認知症カフェでメイクレッスンしてみると、何するか分からないから、面倒臭そうに来られた方が笑顔いっぱいになったり、顔の額縁と言われる「眉」をきちんと描くことで、自分らしくなったとずっと鏡を見られたり、オブザーバーとして参加された介護士さんにも「眉」実習をして頂いてところ
普段はすっぴんだけれども「眉」を描いただけで自信が出たとともに、ヘアスタイルなどにも意識が向いたと感想をくださいました。
普段から、地域活動やフレイル予防を訴えていらっしゃる市議会議員さん(女性)もレッスンに参加され
他の地域にも広がっていくようにメイクレッスンを紹介してくださるそうです。
認知症カフェでは、単なるメイクレッスンではなく、【メイクで脳活】というテーマのもと、これからも
参加させて頂くことになりました。
また、認知症カフェには男性も数人来られていたので、男性の身だしなみ講座も計画していこうと思います。」
自分の母(89歳)は、毎日ではないが病院に行く朝は、時間をかけて眉を描いて出かけます。母に、なぜ眉をきちんと描いて病院に行くかを聞いてみると、「先生や看護師さんがほめてくれたり、自分の存在を認めてくれるから」と言っていました。メイクする→自信がつく→人に会いたくなる→コミュニケーションが生まれる→フレイル予防につながる。この流れは必然で、これからの高齢化社会に不可欠なものになると信じています。見えないけれども、メイクが人の心と体を動かす効果が絶大であると思います。

課題だと思う点は、メイクレッスン場所に一人では参加できない方がいらっしゃるということです。
自分自身で送迎するのは、お互いの安全を考えると難しいし、タクシーを使ってまでわざわざ行くのも
たいそうに感じるので、「訪問メイク」ができればよいと思います。
また、リハビリテーションにも「メイクアップワーカー」として、参加できればという思いは熱く抱いています。

今後の展開

地元の市役所の福祉課や地域包括センター、ケアマネージャーさんと連携を取って、メイクで脳活・メイクでリハビリというテーマで、講演会やメイク講座などを多く開催していきたいです。
KAWANISHIモデルとして、メイクで脳活しているので、川西市民は健康で美しく若々しい高齢者が多くいる街
として、広まっていくことを目標にしています。
施設にいらっしゃる高齢者の方々にメイクをして喜ばれる活動も良いですし、メイクで脳活をテーマに
認知症予防・フレイル予防を掲げて、市民の【健康寿命】を延伸したいという大きなテーマを掲げて活動していきます
メイクが脳活につながることは、脳外科医も認めていることを多くの方に知って頂き、介護施設の職員さん、介護士・作業療法士・理学療法士・言語聴覚士・看護士という方々にも伝わり、実践できるような講演会を実施したいです。

添付資料