「地域助け合い基金」助成先報告

 いきいき元気クラブ

埼玉県さいたま市中央区
居場所見守りその他

助成額

141,000円2021/05/26

助成⾦の活⽤内容

この活動を通じて心身の活力の維持・増進につなげることと、外に出て社会的なつながりを持つことで日々いきいきと元気に過ごすことを目的としています。会員は後期高齢者が30名中24名と多く、最高齢は大正生まれで98歳の会員もいます。この方は体操のおかげで杖もつかずに毎週体操に参加しています。近隣には「介護状態になりたくない」と思いながらも、自宅でこもっている方がまだ多くおります。そのような方々と、外に出て皆と一緒に体操をしたり、サロン活動を通じておしゃべりを楽しんだりする機会を提供したいと考えています。現在は、密を避けての活動となるため、人数を制限せざるを得ません。希望する皆が参加できるようにするには、広い場所を借りて、活動日を増やすしかなく、それには会場使用料の負担が重くかかってきます。気候のよい時には屋外での体操やウオーキングも予定しています。音楽に合わせての体操も用意しており、地域の多くの高齢者が、自分は一人ではない、体操に出かけるのが楽しみというようなクラブを目指していきます。

活動報告

コロナ禍により、それまで無償でお借りしていた老人施設での活動ができなくなり、公園など屋外での活動を余儀なくされていましたが、年間を通じて施設使用料を助成していただけたおかげで、天候にも左右されず、安全かつ安心して週1回活動できました。また、助成金で購入したCDラジカセで、市が作成した「いきいき百歳体操」の音楽を流すことができました。「音楽に合わせて体操ができて気持ち良かった」と参加者からは好評をいただきました。また、12月には行政・包括職員を招いて2年ぶりにサロン(忘年会)を開催しました。当初は感染の心配もありましたが、役員や会の仲間が後押ししてくれました。サロンをきっかけに久しぶりに来た方もいて大変喜ばれていました。「思いきって開催して良かった」と改めて思いました。
生活支援コーディネーターからは、市内の福祉用具事業所と連携して「AI(人工知能)を使った歩行解析会」を開催しました。また区の保健師や民間の理学療法士をお呼びしての講話や折に触れて興味深い企画を用意してくれました。これも屋内での活動だから可能であったことと思います。
今回、隣接する二つの区が一緒に活動していますが、コロナ禍でおしゃべりはできなくても、互いに顔見知りになり笑顔で挨拶を交わしたり、おもりの付け替えを手伝ったり等とてもよい雰囲気です。また隣の区の民生委員・自治会・老人会とのつながりもでき、行事や講演会などに誘い合ったり、困った時は地区を超えて協力しあう関係ができています。
しかし、新たな課題も出てきました。口コミで入会を希望される方がとても増えたため、会場が密になるおそれがあり新規の募集ができておりません。天気が良い日は屋外を活用し、時間で2部制にするなど役員が試行錯誤しながら運営しています。また来年度以降の参加費について値上がりする可能性があるため、支払いが難しい参加者への配慮をどうするか等の検討が必要です。

今後の展開

まずは現在の場所を軸に、生活支援コーディネーターと相談しながら無料または低額で使用できる屋内の会場を探していきます。今年度は年間延べ参加人数が900人近くありました。来年度は大台の1,000人突破できるように頑張りたいと思います。百歳体操だけでなく、ウォーキング・健康体操・健康講座・サロンなど活動の幅を広げていきます。また、新たなリーダーの養成にも力を入れていきます。

添付資料