「地域助け合い基金」助成先報告
渡久地行政区
沖縄県本部町助成額
150,000円(2021/06/04)助成⾦の活⽤内容
当区は8つの班がある自治区で、区内には15年前から在校生の減少で統廃校寸前の本部高校があります。五年前、中高一貫連携校として再興されたのですが、それでも在校生が少なくPTAの数も少なくなり、周辺の草刈り、街灯の周りの高木の枝打ち、通学路の整備等は、高校の応援を兼ねて6、7、8班が担っています。1、2、3班の区民は保育園、本部中学校の満名川清掃、周辺の中学生の通学路の見守りを兼ねて草刈り作業を行っています。4,5班は渡久地港の海浜公園プロムナードの防犯見守りを兼ねた草刈り作業をしています。
そのような活動を継続することで、高齢化した村に子供たちの張りのある笑い声が取り戻せるのではないかとの思いで、青年~高齢者などこの地区に暮らす皆さんが動き始めているのです。各班区民の皆さんに、「自分の村は自分たちで守ろう」との気概とつながりと連携が生まれています。そうした想いを今後も継続して行っていきたいです。
活動報告
お陰様で各班の自分たちの周辺は自分たちで守ろうとの意識が芽生えつつあります。老人会から青年、子供たちのPTAの婦人たちも美化作業に参加するようになり、コロナ禍の中でも皆が明るい気持ちで参加できるようになりました。また本部町包括支援センターの比嘉優希さんのアドバイスで皆の活動が広がり、助成金の有効利用が可能になりました。
当区には昔からの集落の聖域(アサギ庭)を中心とした行事があり毎月神事、祭事がある。そのアサギ庭の草刈り、アサギの裏側に大木の赤木があり、それが害虫にやられ葉っぱが黄色く変色したための枝打ち、害虫退治にも皆が参加するようになりました。そして老人会の健康維持の為のグランドゴルフが盛んにおこなわれており、その練習場の草刈りも皆が参加するようになりました。
私たちの区内には県立本部高校があります。ちょっとした丘の上にありそこまでの通学路の草刈り、大雨で破損したアスファルト路の修復をして、旗頭シンカ(3年越しに行われる綱引き、豊年祭行事で活躍する力自慢の青年達による旗頭持ち仲間たちの事です。)がやれるようになりました。
県にお願いしても業者を入れると莫大な金がかかる為、予算が回って来るまで待ってと言われたのを受け、材料費だけを町役場に出してもらい、青年たちが草刈りついでにやり遂げてくれました。
また、村の中央を流れる満名川清掃が年2回行われており、草刈り機、ブロワーは大活躍です。その様に、区民の自分の村は自分たちの手で守れるとの意識が、美化活動を通してゆっくりではありますが広がりつつあります。
(添付写真参照下さい)
今後の展開
これから渡久地行政区の美化作業が高齢の健老会から婦人会、青年会が各班ごとに活動できるようになれば、コロナ禍においても、自分たちの街は自分たちで守ろうとの声が高まっています。
是非ともその声を大切にし、広げることができれば、区民の助け合いの活動も継続していけるものと思います。
今話題になっているSDGSの持続可能な開発の取り組みを展開し、地域環境を守り育てる活動に今後も地域区民とともに前進していければと考えています。