「地域助け合い基金」助成先報告

 大門町カーシェア会

宮城県石巻市 ウェブサイト
居場所見守り移動支援

助成額

150,000円2021/05/20

助成⾦の活⽤内容

地域で1台の車を共同利用し、「支え合う地域づくり」を目指し活動を行っています。「サロン活動」、「ツアー活動」、「外出支援活動」の3つの活動を行っていて、移動に困っている人と助けたい人だけでなく、お出かけを楽しみたい人や交流したい人等様々な方々が交流し楽しみながら無理なく助け合える活動を続けてきました。
現在、コロナの影響を受け、サロン活動やツアー活動などの活動を自粛し活動量が減っている一方、日々の暮らしに不可欠な高齢者の外出支援のニーズは高いため、なんとか活動を継続させたいと思っています。
ただ、ツアー参加費等から車の維持費などの財源の大部分を賄っていたため活動の維持が難しい状況になりました。この助成金を活用して、活用している車両の維持費に充てることで、この地域の暮らしの足を確保したいと思っています。助成期間終了後にはコロナの影響も少し落ち着くと思われるため、交流活動も再開させて、これからもしっかりと支え合いを続けていきたいと思っています。

活動報告

大門町復興住宅を中心としたエリアで会を結成し、ご近所同士で1台の車を活用しあう支え合いのカーシェアリングを実施している。移動に困っている高齢者の足として、ボランティアドライバーが病院やスーパー等への外出支援をおこなったり、日帰りの旅行を企画して住民同士の親睦を深めたりしている。会の活動については、毎月サロンを開催し、交流も行いながら会員らで話し合って決めて運営している。
しかし、新型コロナウイルスの影響で主な財源となっていた旅行の実施が制限されたため、運営のための資金が不足する状況となった。一方、通院や買い物支援のニーズは変わらず、活動の継続が求められた。
なんとか活動を継続させたいと思いつつ、不安を抱えていたが、今回の助成金をいただいたことで、これまで通り外出支援を継続し、特に通院のために利用している高齢者の足を守ることができた。また、サロンも感染対策を施しつつ開催し、地域住民の心の拠り所として活動を維持できた。今年度の残り期間に関しても、運営の目途が立てられた。
利用者のみなさんからは、「通院に便利で助かっている」、「カーシェア会の活動に参加したことで、ご近所づきあいや日常生活が豊かになった。これからも続けて欲しい」等といった声を聞く。みなさんからの口コミが地域内に広まり、今年に入ってから2名の新規入会があった。会の運営面(会計)で協力してくれる会員も1名増加した。これも活動を継続できたがゆえの結果であると思い、大変嬉しく感じる。

<2021年5月~9月の活動実績>
・外出支援    36回(うち、通院は24回)
・買い物ツアー  10回
・サロン     5回
・延べ利用人数 150人

今後の展開

私たちは、ご近所さん同士で1台の車を活用しあい、「支え合う地域づくり」を目的に活動しています。現在、全国各地で高齢化や、移動困難者の増加、ご近所付き合いの希薄化等、地域を取り巻く課題が叫ばれています。
そうしたなか、ルールや活動計画をみんなで楽しく話し合い、柔軟に車を活用することが、コミュニティの形成や移動問題の改善につながっています。
私たちも、今回の新型コロナウイルス感染拡大の影響を大きく受けました。しかし、みなさんからの厚いご支援のおかげで、これまでの活動を継続することができました。
今後も活発に活動をおこない、同じ地域に住む方々とあたたかい地域をつくっていけたらと考えています。
引き続き、応援いただけましたら幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。

添付資料