「地域助け合い基金」助成先報告
NPO法人 こども緊急サポートふくしま
福島県福島市 ウェブサイト助成額
150,000円(2021/04/28)助成⾦の活⽤内容
子育て支援事業の一環として、既に、親子に役立つ(かもしれない)地元情報を公式ブログで公開したり、福島県のニュースを公式ツイッターで公開しています。今回、安全にインターネットに接続できる環境が整えば、親子に役立つ(かもしれない)動画の作成と公開を目指しています。具体的には、方々の地元の公園の様子を撮影して、1動画3分程にまとめます。私の構想では、福島市の冊子や情報サイトに載っているような主要な公園だけではなく、住宅地やアパートの一角にあるような小さな公園も随時網羅していきます。内容としては、どんな遊具があるのか、その遊具は何歳から遊べるのか(壊れていないか)、駐車場やトイレの有無(清潔度)、(子どもが敷地から飛び出した場合)周辺の交通量は、といった保護者目線となります。震災から10年、放射線量を気にして外遊びが制限される事はない情勢ですが、代わってコロナ禍での外出自粛ですから、当法人としてもイベント等の開催を控えております。その意味でも、自分たちの生活圏内で、子どもや孫と遊べる場所を見直し、また集まれる日まで、個々に健やかに過ごして頂きたいと考えます。
活動報告
YouTubeチャンネル「ふくしま公園めぐり」を開設し、公園の遊具や設備を紹介する動画を制作・投稿しました。また、それらの動画を地図上から検索して視聴できる「公園めぐりマップ」を作成しました。
動画では、小さな子どもとその親向けに、公園で遊ぶ上で知りたい情報をまとめました。投稿初期は遠方から公園を訪れる人のことを考え、公園までのアクセスや駐車場の有無といった情報も盛り込んだ、5分程度の動画を制作していました。しかし公園について調査していくうちに、地域の公園のほとんどは近所に住む人をターゲットとしていることが分かりました。そこで方針を転換して、地域に住む人が、近所にあるたくさんの公園を知ることができるように、動画の長さを1分以内としました。また、近所の公園は名前を知られていない可能性があったため、地図から動画を見ることができるマップの作成に力を入れました。
はじめは、動画の撮影から編集まで全て一人で担当していました。しかし、動画を投稿していくうちに法人のスタッフが動画撮影を協力してくれるようになりました。動画編集をして投稿すると、スタッフから「自分が撮ってきたものが動画になって、嬉しかったよ」といった声をいただくこともありました。別のスタッフからは「友達に紹介してチャンネル登録してもらったよ!公園めぐり頑張ってね」と励まされたこともありました。
また、この企画を始めてから、親子連れと公園の話題で盛り上がることがありました。親子から「子どもが小さくて普通のブランコで遊べないので、座れるブランコで遊びたい。そういったブランコがある公園はありますか?」という声をいただき、座れるブランコのある公園を探して、動画で大きく紹介しました。親子の声を直に聞いて、動画をより良くすることができました。
動画は福島市内の方のみならず、市外、さらには県外の方にもご視聴いただきました。福島市にかつて住んでいた方から公園を懐かしむ声をいただいたり、遠く埼玉県の方から「見ています!」といったコメントをいただいたりしました。
この企画を実施して、多くの応援や協力を得ることができました。これが一番良かった点だと思います。
今後の展開
今後も動画投稿やマップ作成を継続していきます。福島市内には500か所以上の公園施設があり、これまで動画で紹介できたのはその1割程度です。まだ取材できていない公園もたくさんありますので、福島市内にあるすべての公園を網羅したいと考えています。
全ての公園の紹介動画を完成させることができたら、その先に実現させたい目標が2つあります。
1つ目は、完成した公園マップを多くの親子に見てもらうことです。行政や観光協会、出版社といった機関にマップの掲載をお願いし、何かしらの冊子等への掲載を実現させたいと考えています。そのためには、それらの機関へのPRも欠かせません。どうすれば多くの機関にPRできるか、知恵をお借りしたいです。
2つ目は、公園で新たな取り組みを始めることです。具体的には、公園で紙芝居を上演する企画を実施したいと考えています。現在公園の活用方法を考えるセミナーに参加しており、その場で私が紙芝居をやってみたいと考えたからです。企画を実施するうえで、どのような公園が立地や設備的に適しているのかを知りたいと思っています。その検討材料として、公園めぐり企画を続けていきたいと考えています。