「地域助け合い基金」助成先報告
お互いさまサロン 「糸桜」
東京都武蔵村山市助成額
150,000円(2021/04/15)助成⾦の活⽤内容
高齢者が多い地域で介護保険などの公的な支援だけでは賄いきれない身近な困りごとに対し、住民同士のお互いさまの精神で地域の困りごとを助け合うための活動を行うにあたり、立ち上げ資金のあてを探していたところ、今回この基金の情報を得て応募をすることとなった。
誰もが住み慣れた地域で安心して暮らすために、地域住民の困りごとを住民同士でお互いさまの精神で助け合うためにお互いさまサロンの中で生活支援部「ちょこっと隊」を立ち上げることとなった。介護保険では賄いきれない家事支援などを中心にまずは高齢者への助け合い活動を行っていきたい。
活動報告
当初令和3年4月よりたすけあい活動の開始を目指していたが、新型コロナの感染が広がり緊急事態宣言やまん延防止が実施され、活動の開始時期は2ヶ月遅れの6月にずれ込むこととなった。
緊急事態宣言の影響もあり思うように活動が進まなかったため、住民にたすけあい活動を周知するため、包丁とぎの技術を持っている会員にデモンストレーション的に包丁とぎを行っていただき、住民に声掛けを行ったところ、好評を博し希望者が多数あり、周知活動の一環としてその後毎月サロン開催日に包丁とぎを行うこととなった。またその活動を通して家からゴミ集積場までのゴミ出しができない方のゴミ出し支援や買い物支援など少しづつ活動が広がっている。
令和3年度はまずはたすけあい活動の周知活動を中心に行うこととし、6月に「ちょこっと隊」スタートのチラシ、8月に包丁とぎのデモンストレーション用のチラシ、その後活動の報告と周知を兼ねて「ちょこっと隊通信」を令和3年8月、11月、令和4年3月に作成し、それぞれ活動の地域である村山団地1110号棟~1113号棟の各戸(450戸)に配布、また各棟の掲示板に掲示を行った。
たすけあい活動内容
・包丁とぎ 31件
・ゴミ出し 7件
・買い物 1件
・物干しラック組み立て 1件
利用者の声:包丁とぎは自分でできないので助かっている。シルバー人材センターよりも安くて助かる。
自費のヘルパーに頼むと1時間2500円以上と言われたのでとても安く安心した。
タダだとお礼をどうしようか悩むので金額がはっきりししていて良いと思う。
今後の展開
活動拠点の地域は昭和41年より入居開始した団地で自治会加入率はどこも90パーセントを超え住民同士の繋がりが比較的保たれている地域です。そのためお互いさまのたすけあいを近所や知り合いの人同士で行っている方々も元々おられましたが、団地の老朽化に伴う建て替え、転居に伴いこれまでの近隣同士の繋がりが希薄になってしまったり、住民の高齢化が進み、近所に頼める知り合いがいない方も増えてきているのが昨今の地域課題となっています。
そこで地域の住民同士のたすけあい活動として立ち上がったのが当お互いさまサロン「糸桜」ちょこっと隊です。元々は住民同士の居場所や介護予防を行う場所として地域の自治会集会所を利用したお互いさまサロン「糸桜」が地域懇談会を経て出来上がり、その中から地域の住民同士のたすけあい活動を行う組織として「ちょこっと隊」が立ち上がりました。新型コロナの感染防止のため思うように活動できない時期もありましたが、そんな中でも感染対策を行い、毎月自治会集会所にてお互いさまサロン「糸桜」を開催し、その中でたすけあい活動の一環として包丁とぎの希望を受け付け、地域住民より好評を博しています。今後はさらに地域住民のニーズにこたえるべく活動を継続していきたいと思っています。