「地域助け合い基金」助成先報告
多文化まちづくり工房
神奈川県横浜市泉区 ウェブサイト助成額
150,000円(2021/04/22)助成⾦の活⽤内容
いちょう団地地域は日本人住民、外国籍住民ともに少子高齢化が急速に進んでいます。これまでも外国籍住民の高齢化に対し、なんらかの取り組みを行う必要があると考えてきましたが、コロナの影響で国籍問わず、多くの住民が家から出る機会を失っているように感じており、これまで以上に高齢者が顔を合わせる場、出ていける場の必要性を感じています。とはいえ、密になることは避けなければならないので、まずは廃校となった旧いちょう小学校の敷地を使って、週2回程度ラジオ体操や簡単な運動の場を設けたいと考えています。また、集まる、体を動かすというところから、さらに学援隊(小学生の登下校見守り活動)やいちょう水辺愛護会(せせらぎ緑道の美化清掃活動)などとも連携し、高齢者の活動の場を広げていくことができたらと考えています。
活動報告
この助成金を活用することで地域の中で朝のラジオ体操を始めることができました。この地域は中国やベトナム、カンボジア出身の方が多く住む地域であり、高齢化が進む地域でもあります。コロナの影響もあり、家から出て体を動かす機会が減っている人も多く、そういった方たちが体を動かすと同時に、国籍や言語に関係なく、顔を合わせることができる場を作りたいと思い、活動を始めました。
参加者は当初2~3人程度でしたが、気温の上昇とともに少しずつ増えており、年度末頃には多い時で10人程度の方が参加してくれるようになってきました。とはいえ、まだ外国ルーツの方の参加が少ないので、呼びかけ方の工夫が必要だと思っています。
参加してくる方の中には、雑談の中で簡単な相談や病気の話をしてきてくれる方などもおり、少しずつ関係性ができてきていると感じています。
最近では自治会や小学校の登下校を見守る学援隊の方なども参加してくれるようになり、少しずつ輪が広がって来ています。
外国籍の方々の参加の輪を広げていくのにはもう少し時間がかかりそうですが、体操の仕方の翻訳なども作成しており、団地内での広報などを通して、呼びかけを続けていけたらと思っています。
今後の展開
団地内は国籍に関係なく、高齢化が進んでいます。もちろん個々人の健康増進ということが大きな目的ではありますが、それ以上に、多くの人が同じ時間、同じ空間に集まって、顔を合わせ、何気ないコミュニケーションを取る場として機能することが大事だと考えています。
今後はもっといろいろな文化背景を持つ人たちや団地に暮らす高齢者たちに多く参加していただけるよう、自治会などとも協力しながら、広報活動を行えたらと思います。
また、この活動に参加する人たちが、登下校の見回りや団地周辺の美化活動などに参加してくれるように他団体とも密に連絡を取りながら、発展させていけたらと考えています。