「地域助け合い基金」助成先報告

NPO法人 越谷にプレーパークをつくる会

埼玉県越谷市 ウェブサイト
居場所見守り

助成額

150,000円2021/03/18

助成⾦の活⽤内容

〇活動の目的・ねらい
新型コロナウイルスなどの感染症のリスクの少ない、身近な公園などの屋外空間を活用して「遊び」を通して子育て世代をはじめとする地域住民が交流できることを目的として実施する。

〇活動内容
【活 動 名】「遊びでつながる お近くプレーパーク」
【開催期間】2021年4月~2022年3月 (4月はプレイグッツの準備、5月から活動開始)
【開催頻度】月1回(全11回) 平日10時~12時 雨天の場合は日程を変更して実施。
【開催場所】定期開催:3か所の公園×3回(全9回)、イベント開催:2か所の公園×1回(全2回)
【主な内容】
2020年度に埼玉冒険遊び場づくり連絡協議会が制作した様々な遊び道具が入った「あそむーぶ」を参考にオリジナルのスーツケースを制作し、越谷市内の屋外空間に出向き、乳幼児親子を中心とした地域住民が自由に遊べる場をつくる。より大人同士の交流ができるように毎回簡単な手芸や工作などのプログラムも準備。
日常的に公園を利用している地域住民の飛び入り参加も歓迎することで様々な年代が一緒に遊べる時間を作りたいと考えている。
準備や片付けは近くの人に声をかけながら行い、提供する側(スタッフ)とされる側(参加者)の関係でなく、みんなでその場をつくることを意識する。

〇予想される成果
・乳幼児の外遊びの機会をつくり、屋外での子育ての魅力を知る。
・だれでもふらっと参加することが可能な屋外での活動であるため、乳児から高齢者までの様々な年代の交流が生まれる。これによって子育て世代にとっては孤立を防ぎ、虐待の防止につながる。高齢者にとっては乳幼児とのふれあいが生きがいにつながる。
・顔見知りになった大人同士の関係性ができ、地域住民の交流が続けられる。

活動報告

スーツケースにどんぐりをモチーフにしたイラストをペイントし、様々な場所で遊び場づくりが可能になる道具を詰め込んだ「コロコロ君」をスタッフの子どもたちにも手伝ってもらいながら制作した。
5月より毎月第1火曜日の午前中に、越谷市内の公園などの屋外空間(湖畔の森公園・香取神社・レイクタウン大芝生広場・まち蔵前・七左第4公園)で「コロコロ君」を出動し、簡易な遊びの場をつくった。なるべく顔見知りとなる親子ができるように同じ場所で複数回開催できるように工夫した。

コロナ禍でたくさんの人が集まることが嫌煙される傾向にある社会情勢を考え、積極的な広報活動を行わなかったにも関わらず、お天気の良い日に「コロコロ君」から遊び道具をだしていると、たくさんの親子が集まってきた。また知り合いになった親子が再び一緒に遊びに来る様子もあった。
参加者からはコロナ禍での出産で近隣の親子との交流がまったく持てず孤立した子育てであったという声をたくさん聞いた。また屋外の活動のほうが安心して参加できるといった意見とともに、「また来てほしい」という声をたくさんいただいた。
*第1回目に越谷市シティプロモーション課の取材をうけ、その様子は埼玉テレビで放映された。

今後の展開

「まち蔵前」での遊び場づくりは私たちのこの活動を知った団体から、地域住民のコミュニケーションづくりのために来てほしいと依頼があり実施したものだ。「遊び」は年齢にかかわらず人々を仲良くすることができ、その笑い声が地域を豊かにする。そのことにたくさんの人に気づいてもらうためにこれからも「コロコロ君」に遊び道具を詰め込んで出かけていきたい。さらにもっとたくさんの道具を持ち込めると遊びのバリエーションが増えるだけでなく、長時間の遊び場づくりも可能となり、年齢の違う子ども同士の交流も生まれる。そのために車両を使っての移動型の遊び場づくりにチャレンジしていきたい。
この活動を通して、人と人とがつながることが難しい社会であっても、コミュニケーションを諦めないことが大切であると感じた。

添付資料