「地域助け合い基金」助成先報告

NPO法人 日本語教育ネットワーク

埼玉県川越市 ウェブサイト
居場所見守り

助成額

150,000円2021/04/02

助成⾦の活⽤内容

地域(主に町内)、公立学校など、これまでほぼ日本人の団体であったところに、外国籍の住民、生徒が増えてきています。彼らは、まだ自治会にも加入しておらず、学校では充分な日本語教育や学習・生活サポートを受ける機会がありません。私達はこのような地域の外国人に日本語学習のサポートや困り事相談のための居場所を提供したいと活動に励んでいます。(学習の場所代、講師代から細かくはテキスト代まで不足しております)

活動報告

埼玉県内の日本語教室がコロナ禍で閉鎖になる中、4月8日から現在まで木曜日土曜日の週2回の日本語クラスを欠けることなく無事に開催できましたことを、本当に心から感謝申し上げます。
毎回人数に上下はありますが、一日に20人くらいが本当に楽しそうに学習したり、お話したりしています。何より仕事の現場で「お疲れ様です」「すみませんが、」「お先に失礼します」など自然に会話ができるようになった等と報告を受けたりすると講師も大変にうれしくなります。初級学習者の翻訳対応の教科書も中国語を始め英語、スペイン語、ポルトガル語、ベトナム語等揃えることができ、講師の学習の手引き、予習にも役に立っています。夏休みには学習者の小学生の子供が5,6人来て算数の学習になったりして、保護者には喜ばれました。その際の問題作り等にもパソコンが役に立っています。時々、子供たちが密になってしまう場面もありましたが、感染対策を万全にして乗り切りました。総じて、定住者の親子、技能実習生の日本での緊張緩和と日本語サポート、生活や学習の不安の軽減、交流など大変に有意義であったと思います。

今後の展開

地域の外国人住民が日本に早く馴染もうと必死で日本語学習している反面、彼らに対しての地域の住民の関心はまだまだ高まってはいない。コロナ禍で自治会事業が中止になる中で、どのようににアピールしていけばいいのかを企画している。その一つが「やさしい日本語」で外国人と話そうという活動である。こちらを観光客の激減した今、地元商店街などにアピールして交流の突破口にしようと話し合いを重ねている。また、日本語をサポートすること自体が文化交流になるので、川越市国際文化交流課や地域づくり推進課、社会福祉協議会、地元NPOと協働して、日本語ボランティアを増やしていきたい。コロナに負けず、日本が外国人の住みたい街、住んで良かった街
になるように、サポート、交流を重ねていきたい。

今後は自分たちの学習教室の場所を持ち、現在は木曜土曜だけのクラス開催だが、外国人住民と毎日交流できるように事業化したい。
企業の力もお借りして、切れ目のないサポート、交流を重ねていきたい。

添付資料